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クラツー、最上級ブランドの新バス「碧号」導入、東海・関西も

  • 2017年6月27日

碧号(※クリックでフォトニュースに移動) クラブツーリズムは7月1日、同社の最上級ブランド「ロイヤル・グランステージ」で利用するバス「ロイヤルクルーザー四季の華」において、新車両「碧号」を導入する。ロイヤルクルーザー四季の華は、ワンランク上の上質なバス旅行の提供を目的としたもので、2007年に初代バス「風号」の運行を開始。最近では16年4月に建築家の隈研吾氏が内装デザインを監修した「新型海号」、17年4月に「空号」を導入しており、7月1日以降は碧号を含めた4台が稼働することとなる。碧号は、ロイヤルクルーザー四季の華の運行開始10周年を記念したもので、運行はなの花交通バスが担う。

 碧号では「ゆとりのある空間の演出」に最も注力し、座席数はロイヤルクルーザー四季の華としては最少の19席。このほど開催したメディア向け試乗会で、クラブツーリズム執行役員テーマ旅行部長の中村朋広氏は、「碧号はお客様や添乗員の『あったらいいな』や『こんなバスに乗りたい』という意見を取り入れた」と説明した。また、「ロイヤルクルーザーに乗ること自体が旅行の目的となり、1度乗車したらまた乗ってみたくなるというバスにしたい」といい、年間で1万人の取り扱いをめざす。

 さらに中村氏は、高級バス市場が近年人気となっていることについても述べ、「各バス会社自身も高級バスを開発したりと、今後も伸びていくと思う」とコメント。一方で、近年はバス事故などにより、一般消費者は貸し切りバスの安全性に対する不信感が強くなっていることも言及し、「当社としては他社にはないオンリーワンの『最上級ブランド』として確立したい。また、最上級もそうだが、なにより『安全性』を最優先していく」と説明した。

 このほか、碧号ではNTTドコモによる協力のもと各席にiPadを配置。この取り組みは観光バスとしては初めてといい、iPadの「スライド同期機能」により、添乗員の操作に合わせて各席のタブレット端末の画面を変更することができるほか、NTTドコモが提供する音楽アプリ「dヒッツ」も利用することが可能だ。メディア向け試乗会で登壇したNTTドコモ第二法人営業部第四営業担当部長の内匠裕喜氏によると、「dヒッツはこれまで一般の方にご使用していただいていたが、法人契約をしてご活用していただくことは今回が初めて」という。

 今後、碧号は東海および関西でも1台ずつ運行する計画。フォトニュースでは、メディア向け試乗会で公開された碧号を紹介する。

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