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「インバウンド連合会」が発足記念サミット-サイト開設も

会場での記念撮影  民間主導かつ官民連携で観光立国の実現をめざす「日本インバウンド連合会(JIF)」は5月19日、「国際インバウンドリーダーズサミット2017 in Tokyo」を開催した。JIFは4月1日に発足したばかりの新たな組織で、目標は訪日外客数4000万人時代に向けて「全産業、全行政機構、全国民がインバウンドに主体的に取り組む時代『インバウンド3.0』を体現」すること。理事長はジャパンインバウンドソリューションズ代表取締役社長の中村好明氏が務め、百戦錬磨やワイヤ・アンド・ワイヤレスなどが幹事会員として名を連ねる。

上山氏  この日のイベントでは事業戦略発表会のほか、有識者による基調講演などを実施。事業戦略発表会では、百戦錬磨代表取締役社長の上山康博氏がJIFの事業概要を紹介。すでに47都道府県すべてに支部を設置しており、「国際観光人材育成事業」「インバウンドマッチング事業」「国際Webマーケティング・プロモーション支援事業」「官民連携事業」の4つを柱に、持続可能な社会の創生をめざすことを説明した。

 取り組みの一環として、5月19日には訪日外国人向けの観光情報サイト「Japan 47」をオープンしたことも紹介した。2020年までに、全国の1741市区町村の魅力を世界に発信する日本最大級の情報発信サイトをめざすという。

中村氏  「JIFの挑戦」と題した基調講演を実施した理事長の中村氏は「JIFの使命は(人口減少などにより)滅ばない日本を創ること」と強調。その上で「インバウンド」という言葉を「ツーリズムに限らず、日本に集まってくる人、モノ、金、情報などすべて」と定義し、広義の「インバウンド」の活性化に取り組むとした。

松山氏  日本政府観光局(JNTO)理事長の松山良一氏は「観光立国ニッポンの実現に向けた取り組み」をテーマに基調講演を実施。訪日旅行の現状や「明日の日本を支える観光ビジョン」の概要を紹介し、「課題は山積みだが、訪日4000万人時代は実現できる。19年のラグビーワールドカップ、20年の東京五輪、21年の関西ワールドマスターズゲームズと続くメガイベントなどを活用し、日本を世界に売り込みたい」と述べた。