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西豪州、英語を話したくなる教育旅行、SGHやSSH対象に視察実施

キングス・パークからの景色  西オーストラリア州政府観光局、在福岡オーストラリア総領事館、西オーストラリア州政府駐日代表部はこのほど、日本旅行やシンガポール航空(SQ)の協力のもと、九州のSGH(スーパーグローバルハイスクール)およびSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校の教員などを対象に、教育旅行視察を実施した。西オーストラリア州政府観光局が学校関係者を対象に視察旅行をおこなうのは、2011年にオーストラリア政府観光局(TA)などと共催して以来、約6年ぶり。視察に同行し、教育旅行先としての実績を着実に拡大している西オーストラリアの魅力を探った。


グローバル人材を育成するSGH・SSHとは

今回の視察先の1つ「Mount Lawley Senior High School」では、日本からの教育旅行団体が授業をしていた 今回の視察旅行の対象であるSSHおよびSGHは、文部科学省がグローバルに活躍できる人材の育成を目的に開始したもの。SSHは国際的に活躍し得る科学技術人材などの育成を2002年度から、SGHは国際的に活躍できるグローバルリーダーの育成を14年度から、それぞれ実施。指定校になるには文部科学省の承認が必要で、現在はSSH指定校に200校、SGH指定校に123校が認定されている。

 SSHやSGHでは、国際的に活躍できる人材育成を目的としているため、海外での教育旅行をおこなう学校が多い。西オーストラリア州政府観光局日本局長の吉澤英樹氏によると、今回の視察旅行で対象とした九州は特に、日本で最初に海外修学旅行を開始したエリアであることから、海外での教育旅行に対しての理解度が高いという。


西豪州の教育旅行の現状

視察ではパース市長のリサ・スカフィディ氏を表敬訪問。スカフィディ氏は「パースは日本と年々絆が深くなっている。皆さまを歓迎したい」とコメントした 西オーストラリアはオーストラリア大陸の3分の1の面積を占める州で、年間約3万人の日本人が訪問。正確な統計は取れないものの、このうち約10%が教育旅行で訪れているという。吉澤氏によると、西オーストラリアは資源が豊富で、日本で普段利用しているものに関わる資源を見ることができる点が教育旅行先としての強み。例えば鉄鉱石や液化天然ガスなどが豊富なほか、日本で流通している讃岐うどんの8割で西オーストラリア産の小麦が使用されているなど、農業での関係も深い。