itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

フランス、今年は「15年並みに」-大使はくまモン&リカちゃん

  • 2017年3月15日

(左から)くまモン、リカちゃん、駐日フランス大使のダナ氏  フランス観光開発機構は3月15日、2017年のキャンペーンと観光親善大使の発表会を開催した。今年は「フランス経由、新しい私」をスローガンに、フランスならではの体験をアピールする。観光大使にはゆるキャラの「くまモン」と着せ替え人形の「リカちゃん」を任命。人物ではなくキャラクターを観光親善大使に任命したのはこれが初めてで、知名度を活かしてフランス旅行をアピールする。

マゼンク氏  本誌の取材に応えた同機構在日代表のフレデリック・マゼンク氏は、昨年はテロなどの影響により減少した日本人旅行者数について「今年は3月までは前年比約75%増で回復傾向にある」と説明。今後はキャンペーンなどにより「通年では15年の68万人程度にまで戻したい」と意欲を示した。16年の日本人旅行者数は未発表。

 発表会で登壇した駐日フランス大使のティエリー・ダナ氏も「昨年の暮れから日本人旅行者数が持ち直してきた」とコメント。一方で「これに安心することなく、もっとさまざまな形で多くの方に来てもらう努力をしなければならない」と語り、キャンペーンに期待を示した。

キャンペーンのキービジュアル 今年のキャンペーンでは、パリとその周辺のイル・ド・フランス地方、ノルマンディー地方を重点地域としてアピールする。マゼンク氏は両地方を選んだ理由として「印象派の絵画で有名な地域であり、観光地として強い力がある」と説明。パリについては昨年12月に開業した「香水大博物館」や、10月3日に開業予定の「イブ・サン=ローラン記念館」など新しい素材をアピールする考えを示した。

 キャンペーンには重点地域の2つの観光局とエールフランス航空(AF)、自動車メーカーのプジョー、エイチ・アイ・エス(HIS)など9社・団体が協賛。特設ウェブサイトを立ち上げ、庭園やグルメ、印象派、クルーズなど9つのテーマで観光地や体験素材などを紹介する。また、昨年に続いて2組4名の「フランス体験レポーター」を公募し、パリとノルマンディー地方に派遣。旅の様子を特設サイトで紹介する。応募は4月24日まで受け付ける。

ラッピング車 このほか7種類のポスターを制作し、3月20日から4月2日まで都内の70のバス停留所に掲出。同期間にはプジョーの新型車「プジョー308」を8台、キャンペーン仕様にラッピングし、渋谷、新宿、銀座などを走行するという。


次ページ>>>くまモン大使は「今までと違うアングル」、リカちゃん派遣も