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主要49社、10月の海外旅行は11%減-楽天が倍増

  • 2017年1月12日

 観光庁が取りまとめた2016年10月の主要旅行会社49社(※)の旅行取扱状況によると、海外旅行の取扱額は前年比11.1%減の1748億8950万円だった。観光庁によれば、欧州のテロ事件による国際情勢への不安や、燃油サーチャージの減少などにより前年を下回る結果となった。募集型企画旅行は取扱額が14.7%減の520億826万円、取扱人数が10.3%減の25万2175人。単価は4.8%減の20万6239円だった。

 取扱額を企業別で見ると、最も多かったのはジェイティービー(JTB)15社で16.3%減の363億4151万円。2位はエイチ・アイ・エス(HIS)5社で0.3%増の286億4154万円、3位はJTBワールドバケーションズで15.6%減の173億9578万円となった。

 前年からの伸び率では、楽天が100.9%増の24億418万円と2倍に伸長。楽天は8月と9月も2倍以上の伸びを示しており、同社によれば海外旅行を強化した成果が出て、特にオセアニア、台湾、中国が好調に推移しているという。2位は京成トラベルサービスで38.0%増の1億2381万円、3位はイオンコンパスで22.8%増の4億7179万円だった。前年を上回ったのは11社だった。

 なお、国内旅行の取扱額は4.1%減の3153億6642万円、外国人旅行は16.8%増の205億2203万円、総計は6.0%減の5107億7795万円だった。このほか、募集型企画旅行の取扱額の総計は9.6%減の1398億871万円、取扱人数の総計は9.2%減の308万6984人、単価は0.4%減の4万5290円だった。国内旅行と外国人旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

※観光庁は9月まで50社の取扱額を掲載していたが、10月からホワイト・ベアーファミリーの情報が非開示となったため49社になった

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
10月単月