ニュージーランド航空、羽田線を週3便で開設、17年7月に

  • 2016年12月21日

NZのB787-9型機  ニュージーランド航空(NZ)は2017年7月21日に、羽田/オークランド線を週3便で開設する。同社が羽田に就航するのは初めてで、使用機材はビジネスクラス18席、プレミアムエコノミークラス21席、エコノミークラス263席のボーイングB787-9型機。関係国政府の認可取得が前提となる。12月21日には旅行会社経由の販売とNZでの電話予約を開始した。来年1月下旬からはNZの公式ウェブサイトで販売する。

 NZは現在、成田/オークランド線を週7便で運航しており、12月1日から3月25日まではニュージーランドの夏の観光シーズンに合わせて、週10便に増便中。11月4日から3月26日までは関空/オークランド線を週3便で季節運航している。

 NZは以前より羽田への就航を希望しており、今年9月に来日した同社CEOのクリストファー・ラクソン氏は本誌の取材に対して「羽田/オークランド線に強い興味を持っており、できればすぐにでも就航したい」と意欲を示していた(関連記事)。当初は昼間時間帯での就航を希望していたが、現在は2国間の航空協定により就航できないため、まずは深夜早朝時間帯での運航を決定。「長期的には昼間枠での就航も視野に入れる」という。

 羽田線のターゲットはレジャー客。7月に路線を開設することで、日本人の夏休みの旅行需要や、ニュージーランド人の避寒目的の旅行需要の取り込みをはかるという。便数については今夏の成田線の需要動向を踏まえて「週3便での就航が適切」と考えたが、今後の需要次第では増便も検討する。NZ日本・韓国地区支社長のクロヴィス・ペリエ氏は「19年のラグビー・ワールドカップ日本開催や、20年の東京オリンピックなどを見据えて、これからの数年間は日本路線をより強化したい」とのコメントを発表している。

 羽田線においては、両国の地方の需要の取り込みを強化。日本では行きは羽田出発、帰りは成田帰着など、成田線と羽田線を組み合わせた利用も提案する考えだ。

 NZによれば、2015年11月から16年10月までにニュージーランドを訪問した日本人旅行者数は前年比13.8%増の9万7312人。日本を訪れたニュージーランド人は15.0%増の3万2920人だった。羽田線の運航スケジュールは以下の通り。

▽NZ、羽田/オークランド線運航スケジュール(17年7月21日~)
NZ92便 HND 01時00分発/AKL 14時40分着(月・木・土)
NZ99便 AKL 14時50分発/HND 23時00分着(水・金・日)