itt TOKYO2024

スマホでの旅行予約は1.5ポイント増に、VRの影響も-JTB総研

  • 2016年12月8日

 JTB総合研究所(JTB総研)は、2013年から毎年実施している「スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査」について、16年の結果を発表した。調査期間は9月24日から26日までで、首都圏・名古屋圏・大阪圏に住む18歳から69歳までの男女1万人を対象に、インターネット上でスクリーニングを実施。このうち、過去1年以内に1回以上の日帰りを含む国内旅行をした1030人にアンケートをおこなった。また、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)と旅行意欲に関しても調査した。

 その結果、旅行商品の予約・購入にスマートフォンを利用した人の割合は、前年比1.5ポイント増の34.1%となった。予約・購入した商品のうち最も多かったのは宿泊施設で、回答者の18.6%がスマートフォンで購入。次いで、国内ツアーが11.8%、レストランが7.4%と続いた。また、スマートフォン以外での予約・購入についても宿泊施設が25.8%で最も多く、以下は国内ツアーが18.7%、海外ツアーが17.5%となった。

 スマートフォンで旅行商品を予約しなかった理由については、「いろいろな情報を入力するのが面倒くさかった」という回答が、いずれの商品でも最も多かった。このうち海外ツアーについては、28.9%が「高額な商品をスマートフォンで購入するのが不安」と回答した。

 旅行を計画する際に参考にしたウェブサイトは、国内旅行ではじゃらんが最も多く33.5%に。次いで、るるぶトラベルを含むJTBが31.9%、楽天トラベルが30.5%となった。海外旅行ではエイチ・アイ・エス(HIS)のウェブサイトが最多で20.1%。2位以下はジェイティービー(JTB)が19.4%、日本航空(JL)が10.6%と続いた。

 そのほか、「今後スマートフォンにあったらいい」と思う機能について聞いたところ、「飛行機や新幹線内でも自由にインターネットに接続できる機能」が最も高く31.3%に。次いで「自動翻訳、通訳機能」が30.1%、「お出かけ先でのガイド」が26.4%と続いた。


次ページ>>>VRは4割超の旅行意欲を喚起、位置ゲーによる宿泊旅行はゼロ