追い風吹く「一番近い欧州」、政府も支援-極東ロシア旅行

  • 2016年12月12日(月)

ウラジオストクの鷲ノ巣展望台から街を望む  ロシアや旧ソ連諸国への旅行を中心に取り扱うジャパン・エア・トラベル・マーケティング(JATM)はこのほど、観光庁や在日ロシア連邦大使館、日本旅行業協会(JATA)の協力のもと、旅行会社向けの極東ロシア旅行セミナーを開催した。今週には山口県で首脳会談が予定されるなど、ここ数ヶ月で日露関係に急速な動きが見られるなか、11月には観光庁とJATAが合同で「極東ロシア視察団」を派遣。追い風を受ける形で開催されたセミナーには、定員となる約60名が参加した。

羽田氏  冒頭でJATM代表取締役社長の羽田ダッシュ氏は、「日露の経済協力などに関するニュースが毎日のように報じられ、ロシアのイメージが変わりつつある。このような変化は何十年に1度のこと」と挨拶。その上で「日本から一番近いヨーロッパである極東ロシアは、近年はインフラの整備も進み、今後の日露関係によっては行きやすいデスティネーションの1つになる」と主張し、「これまでの実績をもとに、新たな商品を作っていきたい」と意欲を示した。

中條氏  視察団にも参加した観光庁参事官の中條一夫氏は、同庁が初めて海外旅行促進のための視察団を派遣した理由として、今年5月のソチでの首脳会談で日本側が提案した8項目の協力プランのなかに「人的交流拡大」が含まれていることを説明。極東ロシアについては「まさしく一番近いヨーロッパ。移動の負担も時差も少ない」と評価した。セミナーの参加者に対しては「ロシア旅行には伸びしろがあるが、現在はモスクワなどの訪問が中心。極東は特に伸びしろがあるので魅力的な商品をどんどん作ってほしい」と呼びかけた。

セルゲーエフ氏  在日ロシア連邦大使館を代表して出席した総領事のミハイル・セルゲーエフ氏は、日本では年間5万件程度のビザを発給していることを説明。その上で「残念ながら私が初来日した94年からあまり増えていない。もっと多くのビザを発行したい」と述べ、今後の訪問者増に期待を示した。近年の訪露日本人旅行者数は10万人前後で推移しているという。

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