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ユナイテッド、新ビジネスクラスをアピール、シェフ招き試食会

  • 2016年11月20日

(中央左から)エグゼクティブ・シェフのグリ氏と太平洋地区営業担当支社長のエスプレイ氏  ユナイテッド航空(UA)は11月18日、12月1日から長距離国際線用のボーイングB777-300ER型機などに導入する新たなビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」について、メディア向けに機内食の試食会を開催した。冒頭で挨拶したUA太平洋地区営業担当支社長のアリソン・エスプレイ氏は「お客様やスタッフへの調査のほか、地上と機内でのテストなど、膨大な時間と労力をかけて開発した」と述べ、新たなメニューに自信を示した。

海老のグリルとサラダ  来日したUAエグゼクティブ・シェフのジェリー・グリ氏によれば、新たな機内食では、上空での味覚が地上と比べて30%程度落ちることを考慮し、大胆な味付けにこだわった。また、旬の食材や地域の特色を意識したメニューを開発し、日本路線については成田近郊で農業を営む北総ベジタブルと契約。新鮮な無農薬野菜を使用する。

牛頬肉のビール煮  洋食では牛頬肉のビール煮などを、和食では銀鱈の西京焼きなどを提供するほか、デザートとして好きなトッピングを注文できるサンデーなどを用意。そのほか、朝食の「アライバル・ダイニングサービス」や、フライト中に自由に楽しめる軽食の「エニータイム・アラカルトメニュー」も提供する。

 エスプレイ氏は日本市場の重要性について語った上で、「ユナイテッド・ポラリスを導入することが、他社との差別化に大きくつながる」と述べ、日本での営業を強化する考えを示した。17年にはロサンゼルスやサンフランシスコ、ヒューストン、香港、ロンドン・ヒースローなどとともに、同クラス専用ラウンジを成田にも開設するとしている。

寝具  同氏は、ユナイテッド・ポラリスで使用している寝具についても説明。米国の百貨店「サックス・フィフス・アベニュー」の協力のもと開発したブランケットや枕などをアピールした。寝具や機内食、アメニティキットについては、12月1日に全世界で一斉導入する。

 そのほかには10月30日に深夜早朝枠から昼間枠に移行したことで利便性が向上した、羽田/サンフランシスコ線について言及。「運航開始から3週間しか経っていないが好調であり、今後も好調を持続するだろう」との見方を示した。

※訂正案内(編集部 2016年11月21日09時35分)
・訂正箇所:第4段落第2文
「UAは現時点でユナイテッド・ポラリスを導入する路線について発表していないが、日本線には導入する方針。」を削除
お詫びするとともに訂正いたします。