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外務省、ISIL声明に伴い注意喚起、トルコなどでテロの懸念

  • 2016年11月7日

 外務省はこのほどイスラム過激派組織ISILの指導者であるアブ・バクル・バグダーディーのものとされる音声メッセージが公開されたことを受け、ISIL戦闘員やその同調者によるテロ行為に対する注意を喚起するための広域情報を発出した。声明ではトルコとサウジアラビアでのテロ行為を呼びかけている。

 外務省は11月7日の時点では「同声明に基づいた具体的なテロの計画に関する情報には接していない」としているが、ISIL戦闘員などが両国に加えてその他の国や地域でもテロ行為を試みる可能性があることを説明。ローンウルフ型のテロに対しても注意を呼びかけている。

 海外渡航者に対しては「従来以上に安全に注意する必要がある」と強調するとともに、外務省が発出する海外安全情報などにより渡航先の最新情報の入手に努めることを要請。特にテロの標的となりやすい、政府関係施設や欧米関連施設、市場やモスクなど不特定多数が集まる場所を訪れる際には、周囲の状況に注意を払うよう呼びかけている。