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主要50社、7月の海外旅行は6%減、欧州中心に引き続き低迷

  • 2016年10月13日

 観光庁が取りまとめた2016年7月の主要旅行会社50社(※)の旅行取扱状況によると、海外旅行の取扱額は前年比6.0%減の1733億1370万円だった。観光庁によると、国際情勢への不安などによる旅行需要の落ち込みが続いており、欧州を中心に取扱額が前年を下回ったという。募集型企画旅行は取扱額が5.9%減の533億2305万円、取扱人数が5.4%増の25万3477人で、単価は10.7%減の21万366円となった。

 取扱額を企業別で見ると、最も多かったのはジェイティービー(JTB)15社で2.0%減の392億72万円となり、全体の2割以上を占めた。次いでエイチ・アイ・エス(HIS)5社が1.9%減の273億8582万円、JTBワールドバケーションズが3.5%減の181億9061万円となり、上位3社で前年を下回った。

 前年からの伸び率では、イオンコンパスが37.7%増の6億4810万円で最も伸長。このほか、菱和ダイヤモンド航空サービスが30.2%増の4億5981万円、九州旅客鉄道が28.4%増の8852万円、楽天が20.1%増の30億6059万円と続いた。前年を上回ったのは12社だった。

 なお、国内旅行の取扱額は1.3%減の2938億5844万円、外国人旅行は2.9%減の148億737万円で、総計は3.1%減の4819億7951万円。国内旅行と外国人旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

※観光庁は今年4月分から、集計対象企業のリストを年間の旅行取扱実績をもとに刷新。企業数は49社から50社に変更した。

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
7月単月