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バニラ、ホーチミン線就航-ベトナムで認知度向上めざす

  • 2016年9月14日

初便は4月に受領した最新のA320型機で運航した  バニラエア(JW)は9月14日、成田/ホーチミン線に就航した。1日4便で運航中の成田/台北(桃園)線のうち1便を以遠権を利用して延伸するもので、日系LCCがベトナム線を開設するのは初めて。運航機材は180席のエアバスA320-200型機で、成田発桃園行き初便の搭乗者数は幼児1名を含む172名、搭乗率は95%だった。

 成田空港で開催した記念式典で、JW代表取締役会長の石井知祥氏は日本発初便について「乗客の9割が台湾で降り、1割がホーチミンに行く」と説明。当面は台湾への旅行者が多くなる見通しだが、LCCとして割安な運賃を提供することなどで「今後は成田/ホーチミン間の移動も増えるのでは」と期待を示した。

 JW営業部部長の小島一哲氏も「将来的にはホーチミンへの旅行者の割合を2割から3割程度に拡大したい」と意欲を述べた。搭乗率の目標は成田/桃園間、桃園/ホーチミン間ともに8割以上をめざすという。

石井氏  成田/ホーチミン間の需要拡大に向けては、継続して旅行会社に商品造成を訴える考えで、石井氏は台北とホーチミンを合わせた周遊旅行を提案した。また、直販によるFITの取り込みにも注力し、今後はJWの公式ウェブサイト上で、現地のアクティビティなどを提供する会社などとの協業も検討したいとした。



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