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外務省、ジカ熱でシンガポールに注意喚起、感染者40人超

  • 2016年8月30日

 外務省はこのほど、シンガポール政府が同国内での感染によるジカウイルス感染者41人を確認したことを受け、注意喚起のためのスポット情報を発出した。同省がシンガポールについてジカ熱関連の注意喚起を発出したのは、今回が初めて。

 外務省によれば、現時点では世界保健機関(WHO)がシンガポールをジカ熱流行国に指定していないことから、全土に対してレベル1の注意喚起を発出せずスポット情報の提供にとどめたものの、今後流行が拡大すれば、他の発生国と同様にシンガポール全土をレベル1に指定する可能性があるという。同省は現在、東南アジアについてはインドネシア、タイ、ベトナム、フィリピンの全土をレベル1に指定している。

 シンガポール保健省によれば、同国の感染者はいずれも限られた2地域の居住者または労働者で、うち34人はすでに回復。他の7人は症状があるものの回復に向かっているという。

 ジカウイルスについては、妊娠中に感染すると胎児に小頭症などの先天性障害が現れることがあるため、外務省は妊娠中または妊娠を予定している人には、流行地域への渡航を可能な限り控えるよう要請しているところ。シンガポールへの旅行者や滞在者には、在シンガポール日本大使館から最新情報を入手するとともに、蚊に刺されないための対策を取るよう呼びかけている。