外務省、イタリアの地震発生で注意喚起、余震で2次災害の恐れ

  • 2016年8月25日

 外務省は8月24日付で、現地時間の同日未明にイタリア中部で発生したマグニチュード6.2の地震を受けて、注意喚起のためのスポット情報を発出した。今後も余震により建物の倒壊や地すべり、土砂崩れなどが起こりうるため、十分な注意が必要だという。現地からの報道によれば、25日午前の時点で約250人の死亡が確認されたが、日本人に関する被害は報告されていない。

 外務省によれば、24日3時36分頃に発生した本震の震源地はラツィオ州リエーティ県。同県では多くの建築物が倒壊して多数の死傷者を出し、交通にも支障をきたしている。リエーティ県はローマ県に隣接しており、ローマでも揺れが感じられたことが報告されている。

 同省はリエーティ県に加えて、隣接するウンブリア州テルニ県、マルケ州アスコリ・ピチェーノ県、アブルッツォ州テーラモ県などについても、滞在中の旅行者やこれから訪問する人に対して、イタリア政府機関や現地の報道などから最新情報を入手し、安全確保に努めるよう呼びかけている。なお、アブルッツォ州については09年にもラクイラ県で大規模な地震が発生し、多数の死傷者を出している。