第1回日本サービス大賞、内閣総理大臣賞に「ななつ星」

「ななつ星 in 九州」photo by Hirokazu Fukushima( frap Inc. )  サービス産業生産性協議会は6月13日、「第1回日本サービス大賞」の結果を発表し、都内で表彰式を開催した。同賞は国内の全てのサービス提供事業者を対象に、「優れたサービスをつくりとどけるしくみ」を表彰する制度。今回は全国から853件の応募があり、このうち最優秀賞となる内閣総理大臣賞には九州旅客鉄道(JR九州)の「クルーズトレイン『ななつ星in九州』」が選ばれた。このほか、地方創生大臣賞、サービスを管轄する各省の大臣賞と優秀賞として合計30件が表彰された。

 最優秀賞の「ななつ星in九州」は、ハード面に加え、質の高いサービスが「鉄道を輸送事業から感動を呼ぶサービス事業へ大きく転換させた」点や、沿線住民による旅行者の歓迎の姿勢などが評価された。このほか、観光関連では、地方創生大臣賞として、旭山動物園の「動物の本能を魅せる『行動展示』」や、三重県でのし袋の製造や飲食店などを展開する兵吉屋の「海女小屋体験『はちまんかまど』」、九州産交バスの「公共交通で旅を創る『日帰りバス旅』」が選ばれた。

 優秀賞では、「キッザニア」の企画、運営、開発などをおこなうKCJ GROUPの「こどもの職業・社会体験施設『キッザニア』」、全日空(NH)の「価値向上し続けるおもてなしの航空輸送サービス」、滋賀県のおうみ冨士農業協同組合の「1日農業者体験サービス『青空フィットネスクラブ』」、大阪府で「なんば道頓堀ホテル」を運営する大宮の「日本の素晴らしさを伝える『道頓堀ホテル』」、大阪府のスーパーホテルの「日常の感動のLohasサービス」が選ばれた。

 なお、同賞は2015年7月から9月まで公募し、同年10月から審査を開始。書類審査や現地審査などを経て、今年の2月に最終選考会をおこなった。