主要49社、15年度の国内旅行は8.3%増-外国人は4割増

  • 2016年5月31日

 観光庁が取りまとめた2015年度(15年4月~16年3月)の主要旅行会社49社の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比8.3%増の4兆4434億5045万円となった。四半期ごとでは第1四半期が7.1%増の9899億2283万円、第2四半期が8.8%増の1兆2619億3687万円、第3四半期が6.9%増の1兆1635億5023万円、第4四半期が7.6%増の1兆17億4676万円で、いずれも増加した。

 企業別取扱額は、海外旅行と同様にジェイティービー(JTB)15社計が9.7%増の1兆746億5514万円と最も大きかった。2位は楽天で23.7%増の4651億6999万円、3位はKNT-CTホールディングス8社計で2.7%増の3497億6845万円となった。

 前年からの伸び率は、JTBグローバルマーケティング&トラベルが76.6%増の24億9641万円と最も増加。取扱高が100億円以上の企業では、楽天が23.7%増、JTB西日本が23.6%増の1296億7970万円、i.JTBが19.6%増の1809億2125万円などで続き、国内旅行を取り扱う46社のうち38社が前年を上回った。

 募集型企画旅行の総取扱額は4.8%増の1兆374億7318万円、取扱人数は1.7%減の3513万7423人で、単価は6.6%増の2万9526円だった。

 外国人旅行の取扱額は44.0%増の1742億1683万円だった。第1四半期が38.4%増の444億8026万円、第2四半期が58.4%増の262億2561万円、第3四半期が47.6%増の331億7083万円、第4四半期が32.2%増の388億5212万円となり、いずれも増加した。

 企業別取扱額が最も大きかったのはJTB15社計で44.8%増の749億9066万円。次いで日本旅行が40.1%増の310億1547万円、エイチ・アイ・エス(HIS)が53.0%増の240億4011万円となった。

 前年からの伸び率では、JTB東海が301.9%増の231万円と最も増加。取扱高が10億円以上の企業では、楽天が85.2%増の77億65万円、阪急交通社3社計が62.0%増の21億6916万円、JTBコーポレートセールス(JTBBWT)が54.7%増の54億6052万円と続いた。外国人旅行を取り扱う37社のうち、計25社が増加した。

 募集型企画旅行の総取扱額は28.3%増の66億3613万円、取扱人数は44.6%増の40万2113人で、単価は11.3%減の1万6503円となった。

 なお、海外旅行の取扱高は8.4%減の2兆186億1785万円となり、合計は3.2%増の6兆6362億8531万円だった。

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▽訂正案内(編集部 2016年6月9日21時00分)
※観光庁提供データに誤りがあったため、JTB15社計とKNT-CTホールディングス8社計の数値を修正しております。