旅行医学会が緊急講演会、リオでの健康管理について解説

  • 2016年5月24日(火)

ニコリッチ氏の講演の様子  日本旅行医学会はこのほど、国際セーリング連盟(ISAF)から医師のネボイシャ・ニコリッチ氏を招き、旅行会社や医療関係者向けに「選手と日本人観客の安全のために ~リオデジャネイロオリンピックの医療対策~」と題した講演会を開催した。8月に開催されるリオ五輪に向けた緊急企画として実施したもので、同氏はISAF医療委員会の最高責任者。国際オリンピック委員会(IOC)に対しても選手や関係者、観客などの健康管理に関する情報を提供している。

 ニコリッチ氏は「リオデジャネイロオリンピック参加者に及ぶ健康上のリスク」と題した講演の冒頭で、リオ五輪には1万人以上の選手に加えて、10万人もの関係者が参加し、観客数は48万人に達する見通しであることを説明。大会の成功のためには、これらの膨大な数に上る参加者の健康管理が不可欠であることを強調し、ブラジル国内の衛生状況や医療体制、参加者が取るべき対策などを説明した。

防虫グッズメーカーもブースを出展した  同氏はブラジル訪問者全員に関わるリスクとして、同国を中心に流行しているジカ熱に加えて、マラリアやデング熱、黄熱病など、蚊が媒介する感染症について紹介。ジカ熱やデング熱についてはワクチンや治療薬が開発されていないことなどを踏まえて、防蚊処理を施した衣類や、ディートなど含む虫除け剤を併用して、蚊に刺されないようにすることの重要性を説明した。

 また、セーリング競技に使用するコースの水質汚染が不安視されていることなどから、選手や旅行者の多くがかかる下痢についても解説。不衛生な食物などを摂取することがないよう、事前に現地の状況を調査すること、現地で調達できない食品は持参することなどをすすめた。そのほか、海外を旅行する機会が少ない人などには、抗生物質の予防的服用を検討することも提案した。

ニコリッチ氏  これらについて説明したニコリッチ氏は「旅行やスポーツに関する疾患や、競技者がかかる疾患については良く知られており、有効な治療法もあり、ほとんどは予防可能」と説明。参加者には事前に万全の準備をした上で、ブラジル訪問に臨むことを要望した。また、選手や同行する医療関係者などに向けては、これらの対応について示した医療ガイドラインについて「守ったからメダルが取れるという保証はないが、無視すれば負けることは確実」と強調した。

 旅行業関係者に対しては、ツアーの参加者には保険の加入を促し、万が一現地で治療を受ける場合には、信頼度の高い推奨された医療施設を利用することを提案。そのほか、危険なエリアに足を踏み入れないこと、エイズなどの性感染症を防ぐために無防備な性行為を避けることなども推奨した。

日本旅行医学会専務理事の篠塚氏 この日はそのほか、同学会専務理事の篠塚規氏も登壇し、選手などに向けて渡航前の歯科検診、A型肝炎や破傷風などの予防接種の重要性を説明。そのほか九州での地震の被災者に関して、エコノミー症候群による死亡例が報告されたことを受け、改めてその危険性を強調した。

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