15年度旅行業倒産は9件減の25件、件数は3年連続減少

  • 2016年4月11日(月)

 東京商工リサーチ(TSR)によると、2015年度(2015年4月~16年3月)の旅行業の倒産件数は前年度比9件減の25件と大幅に減少した。倒産件数の減少は13年度から3年連続となる。負債総額は45.5%減の30億100万円。東日本大震災関連の倒産は2件で、前年度から1件増加した。

 15年度の主な倒産は、15年11月に負債5億円で民事再生法を申請した鹿児島県の奄美エーストラベル、9月に負債3億5000万円で破産した兵庫県のTB商会、4月に1億5000万円で破産した宮崎県のエーエスシーなど。地方の中小業者が大手との競争に巻き込まれ、ジリ貧的に破産に至るケースが散見されたという。

 TSRの分析によれば倒産件数の減少は、海外旅行の需要が国内旅行にシフトするなど、国内旅行が堅調に推移していることによるもの。一方、海外旅行を中心に取り扱う中小の旅行業者にとっては、今後も厳しい状況が続いており、特に地元密着型の中小企業はより厳しい状況に追い込まれているという。

 なお、16年3月単月の倒産は3件で、前年と同数だった。負債総額は前年同月に東京都のワールドストリームが負債総額8億9900万円で事業停止(後に破産開始決定)したことから、85.6%減の1億4600万円となり、前年同月から8億7300万円減少した。震災関連の倒産は0件だった。

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