JTBのGW予想、海外が2.8%増、国内も微増-日並びが後押し

  • 2016年4月5日

 ジェイティービー(JTB)が発表したゴールデンウィーク(4月25日~5月5日)の旅行動向調査で、海外旅行と国内旅行を含めた総旅行者数は前年比0.3%増の2395万6000人となった。同調査はJTBによる一般消費者向けのアンケート、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界の動向などをもとに推計したもの。アンケートは、ゴールデンウィークに1泊以上の旅行を予定している1200名対象に、3月4日から16日まで調査した。

 海外旅行については、旅行者数が2.8%増の54万6000人となる見込み。JTBでは、平日に休みを2日取得すると10連休となる日並びの良さや、4月以降の燃油サーチャージの廃止、今年に入ってからの円高傾向などを増加の要因として挙げている。

 また、今年は平日に休みを取らない場合でも3連休が2回あることから、10連休を取得する人は長距離方面へ、取得しない人は短距離方面へ旅行するなど需要が多様化。旅行者数を方面別で見ると、最も多かったのは中国で16.0%増の8万7000人となり、次いで韓国が6.0%減の7万8000人、ハワイが9.8%増の5万6000人となった。JTBでは中国が伸長した理由として、路線開設などによる運航便の増加や、中国駐在員などに会うためのVFR需要の増加などが考えられるとしている。

 出発日のピークはアジア、グアム、サイパンなどの近距離方面が4月29日と5月3日、米国本土、欧州、豪州などの長距離方面は4月29日と30日となる見込み。1人あたりの旅行費用に関しては、近距離方面の旅行需要の増加や燃油サーチャージの廃止などにより1.5%減の25万9000円と減少した。

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