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一休、ヤフーの買収で3月に上場廃止-新社長に榊氏

  • 2016年2月14日

新代表取締役社長の榊淳氏  一休は2月12日、同社の普通株式について、ヤフーによる売渡請求の実施決定と上場廃止を発表した。一休については昨年12月15日にヤフーが買収を発表し、翌16日から一休の全株式を取得するための株式公開買い付け(TOB)を実施。2月10日時点でヤフーが同社の普通株式の約94%を所有して一休の特別支配株主となったことから、今回の売渡請求が決定した。今後、ヤフーは一休の株式の所有者に対し、株式をヤフーへ売り渡す旨の請求をおこなう。

 今回の決定により、一休の普通株式は東京証券取引所市場第1部の上場廃止基準に該当することになる。2月12日から3月13日までは整理銘柄となり、3月14日に上場廃止する予定だ。

 2月12日にはあわせて、一休の代表取締役社長を務めていた森正文氏が辞任し、後任に同社取締役副社長の榊淳氏が就任した。昨年12月15日に発表した「ヤフーによる当社株主等に対する公開買い付けに関する意見表明および資本業務提携のお知らせ」において、森氏は公開買い付けの決済日に取締役を辞任する旨の契約をヤフーと締結していた。

 新たに代表取締役社長に就任する榊氏は、1997年に現在のみずほ銀行である第一勧業銀行に入行後、ボストンコンサルティンググループ、アリックスパートナーズなどに勤務し、13年2月に宿泊事業本部長として一休に入社。同年6月には取締役に就任し、14年11月から取締役副社長を務めていた。