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ピーチ、17年旅客700万人へ-「ピーチ4.0」で革命起こす

  • 2016年2月16日

※クリックでピーチ初号機のフォトニュースに移動(機体や内装を写真で紹介) ピーチ・アビエーション(MM)は2017年度の12ヶ月間で600万人から700万人の旅客の輸送を目標に掲げる。MM代表取締役CEOの井上慎一氏が2月9日に本誌インタビューに応じて語ったもの。15年度の旅客数は約400万人となる見込みで、16年度に500万人から600万人、17年度は600万人から700万人と、1年あたり少なくとも100万人の増加をめざす考えだ。

 井上氏によると、12年3月の就航から約4年が経過し機材の数も17機にまで増加。一方でロードファクターは14年度が85.9%、15年度もこれを上回る見込みと好調で、経営成績上でも累積損失を今期で一掃できる予定だ。

 こうした好調さの要因について井上氏は、「運航品質」「コストマネジメント」「ブランディング」「イノベーション」の4つを列挙。このうち運航品質は「LCCといえども航空会社」であり、安全性に加えて「ちゃんと飛ぶこと」が重要であったという。

 その指標となる就航率は14年度実績で99.1%。この信頼性に、路線によっては他社の4分の1という安価な運賃が結びつくことで、顧客がその使い方を考えて新規需要が獲得できる流れができたという。

 これら4点は、今後も目標達成に向けた鍵として突き詰めていく。例えばイノベーションでは、従来から段ボール製のセルフチェックインキオスクを導入するなど新しいアイディアを現実のものとしてきているが、今後は第4次産業革命とされる「インダストリー4.0」にならって「ピーチ4.0」を標榜。井上氏は詳細は明かせないとしつつ、サービスやプロダクトの改善による「革命」に意欲を示した。

 17年度の事業規模では機材数を20機と想定し、ハブ空港も関空、那覇、成田、仙台の4空港に増やしている計画。路線網も現在の国内線13路線、国際線10路線から拡充するが、特に国際線はアジアの空港が軒並み混雑しており意欲があっても実現できないケースがあるため、状況を見ながら検討を続けていく方針だ。

※インタビューの詳細は後日掲載予定