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ワールドストリームが破産開始決定、負債額17.2億円

  • 2015年8月19日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、第3種旅行業のワールドストリームは8月5日、東京地方裁判所から破産開始決定を受けた。破産管財人は福本法律事務所の福本悦朗弁護士で、負債総額は債権者64名に対し17億2924万円。同社は3月6日に事業を停止して事務所を閉鎖しており、このほど破産申請をおこなった。

 ワールドストリームは1987年11月設立の第1種旅行業で、「リバティーツアー」のブランドでヨーロッパ方面を中心とした主催旅行や、航空券の販売などを実施。ピーク時の2010年9月期には売上高151億1110万円を計上した。

 しかし、東日本大震災発生以降は業績が低迷。13年4月には主要取引先に旅行会社向けの販売実務やネット販売業務を移管し、同年5月に旅行業登録を第1種から第3種に変更して業務を縮小していた。取引先への不良債権の発生や旅行需要の伸び悩みから、14年9月期の売上高は52億7398万円にまで減少。2期連続の赤字決算となり、翌年の事業停止に至ったという。

 同社は日本旅行業協会(JATA)に入会。第3種に変更しているため、ボンド保証制度には加入していない。また、JATAによると現在のところ、消費者、旅行会社などからの問い合わせは特にないという。