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余暇市場は2年連続拡大、観光・行楽は5%増-15年レジャー白書

  • 2015年8月15日

 日本生産性本部の余暇創研がこのほど取りまとめた「レジャー白書2015」によると、2014年の余暇市場は前年比0.6%増の72兆9230億円となり、2年連続の伸びを示した。市場規模が突出して大きい、パチンコとパチスロを除いた伸び率は2.0%増。特に「観光・行楽部門」が5.0%増と、前年の4.0%増を上回る伸びを示し、市場の伸びを牽引した。

 「レジャー白書2015」は15年1月に実施したインターネット調査などをもとに、国内における余暇の実態を需給双方の視点からとりまとめたもの。調査対象は全国の15歳から79歳までの男女で、3325人から回答を得た。

 参加人口が最も多かったのは避暑、避寒、温泉などの「国内観光旅行」で、5400万人に上り4年連続の首位。以下は日常的なものを除く「外食」が5000万人、娯楽としての「読書」が4990万人となり、それぞれ昨年から順位を1つずつ上げた。ドライブは4870万人で、昨年の2位から4位に後退した。

 今回の白書では「特別レポート」として、「国内旅行のゆくえと余暇」を掲載。国内観光旅行に焦点を当て、希望の行先、旅行のテーマ、余暇活動との関係などについて聞いている。その結果、「実際に旅行した行先」として回答が最も多かったのは26.4%の東京だったが、「希望する行先」として回答が多かったのは58.5%の北海道、48.5%の沖縄、40.1%の滋賀・京都などで、東京は25.3%にとどまるなど、希望と現実との間にはギャップが見られた。

 そのほか、海外旅行、国内旅行、帰省旅行以外の余暇活動参加者に対して、14年に特定の活動に参加するために宿泊を伴う旅行をしたか否かを調査。その結果、スキー客の49.7%やゴルフ客の34.3%などに加えて、コンサートやスポーツの観客も15%以上が宿泊を伴う旅行で参加していることが明らかになった。