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LCC3社のGW、座席、予約人数増加-新興CRR2社、予約率2桁増に

  • 2015年4月23日

 ピーチ・アビエーション(MM)とジェットスター・ジャパン(GK)、バニラエア(JW)がこのほど発表したゴールデンウィーク(2015年4月28日~5月6日)の予約状況で、3社合計の座席数は34万7940席、予約人数は26万62人、予約率は74.7%となった。座席数、予約人数は全社で国際線、国内線ともに前年を上回った。予約率では、国内線は3社とも前年超えだったが、国際線はMMが微減。JWは増加した。なお、GKは2015年2月28日就航のため、前年比はない。

 会社別では、MMは国際線で座席数が5.6%増の3万4200席となったところ、予約人数は4.8%増の2万8690人と届かず、予約率は0.6ポイント減の83.9%と微減。MMによると、国際線は日本発の需要も高く、韓国、台湾、香港で同期間に連休があるため、日本発、現地発ともバランスよく予約が入っている。また、5月2日、5日は連休需要を見込み関空/仁川間で1日1便の増便を実施。すでに満席近い予約があるという。

 国内線は座席数が15.0%増の9万9360席、予約人数が20.6%増の7万9278人となり、予約率は3.7ポイント増の79.8%。特に関空/仙台線が好調との分析だ。

 GKは国際線は座席数が1440席、予約人数が1029人で、予約率は71.5%。同社によると、予約率でピークの日本発5月3日は90.6%、日本着4月29日は93.3%と9割超えだという。国内線は座席数が28.5%増の15万9120席としたところ、予約人数が64.1%増の10万7334人と大きく伸び、予約率は14.7ポイント増の67.5%となった。

 JWは国際線、国内線ともに全項目で前年を上回った。国際線は座席数が200.0%増の1万9440席、予約人数が230.2%増の1万6662席、予約率が7.8ポイント増の85.7%。予約率は3社中最も高い結果となった。国内線は座席数が42.3%増の3万4380席、予約人数が116.8%増の2万7069人、予約率は27.0ポイント増の78.7%だった。

 このほか、春秋航空日本(IJ)がGWの実績を発表しており、座席数は1万3608席、予約数は7832人。14年8月1日就航のため、前年比はない。IJによると、後半に予約が多く入っており、成田発は5月2日、成田着は5月6日がピークとなる見込みだ。

 一方、スカイマーク(BC)、エア・ドゥ(HD)、フジドリームエアラインズ(JH)、ソラシドエア(6J)、スターフライヤー(7G)の新興航空会社5社を見ると、JHを除く4社は全ての項目で前年を上回った。JHは座席数が16.7%減の3万3756席、予約人数が13.6%減の2万3800人と減少したが、予約率は5社中で最も高い2.5ポイント増の70.5%だった。また、予約率の伸び率でみると、7Gが16.3ポイント増の61.9%、6Jが10.2ポイント増の69.3%で、ともに2桁増加した。各社の実績の詳細は次ページの一覧を参照のこと。

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