中国南方航空、15年夏ダイヤで12路線就航、羽田に意欲も

  • 2015年4月23日

中国南方航空(CZ)日本支社長の呉国翔氏  中国南方航空(CZ)日本支社長の呉国翔氏はこのほど本誌インタビューに応じ、2015年に日中間の路線を大幅に増やす計画を語った。増加するインバウンド需要に応えるもので、15年の夏ダイヤでは、すでに発表している静岡、中部/武漢線などに加え、関空/長沙、南寧、深セン線など計12路線を就航する予定だ。

 今回の増便では、これまで運航していた沿海部の路線以外の、中国内陸部からの路線を中心に開設する。呉氏は「以前までは中国内陸から日本に来る方、日本から中国内陸に行く方のほとんどが、北京や上海などを経由していた」と振り返り、日本/中国内陸部間の直行便を増やす事で、利用者の更なる利便性の向上をはかる考えを示した。同氏によると、昨年は「日中の政治情勢が緩和され、中国から日本に来られる旅行者の数が回復してきた」といい、今年は日中間の航空枠の拡大や、インバウンドの増加がより加速するとの見込みだ。

 さらに呉氏は、羽田線の開設について、「羽田は市内に近く交通の便が良い。(日本市場では)羽田をメインに展開していきたい」と意欲を示した。現在、羽田/広州、貴陽、南寧線を計画しているところ。「枠が与えられれば、多くの路線を就航したい」との考えで、現状は航空交渉の関係で運航可能な路線が限られていることから、今後は成田/鄭州、長沙、武漢線や茨城/深セン線なども新規就航する予定とした。

 ※インタビューの詳細は後日掲載