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GW旅行者2.9%増-海外0.4%減、国内は3%増に、JTB調査

  • 2015年4月2日

 ジェイティービー(JTB)は4月2日、ゴールデンウィーク(4月25日~5月11日、出発日規準)に1泊以上の旅行に出かける人の旅行動向の見通しを発表した。調査は1200名による旅行動向アンケート、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向から推計したもので、今年で47回目。総旅行者数は前年比2.9%増の2386万1000人となる見込みだ。JTBによると、足元の景況感は良く、旅行意欲は堅調という。

 海外旅行人数は0.4%減の50万2000人の予想で、日並びの影響で連続休暇が取りづらく遠距離の旅行がしにくいことや続く円安傾向、国際情勢の影響などが要因との考え。一方、国内旅行人数は3.0%増の2335万9000人と増加を見込む。

 出発日では、前半は飛び石型連休となるため、5月2日から6日の5連休に旅行が集中した。海外旅行はアジア、グアム、サイパンなどの近距離で5月2日発がピーク。遠距離は4月29日、5月1日がピークとなった。国内旅行は5月2日、3日の宿泊が中心となった。

 平均費用を見ると、海外旅行は5.4%増の26万3000円。日並びから近距離の旅行が増えるも、円安や新興国からの旅行者増による現地のホテル費用の上昇などが影響して増加する予想だ。国内旅行も4.1%増の3万5800円と上昇しており、旅行日数の伸びや、旅館やホテルの利用意向の高まりが要因と見ている。

 旅行者の支出を聞いた質問では、「支出を増やしたい」と回答した人が5.6ポイント増の16.7%、「支出を減らしたい」3.1ポイント減の26.2%となった。JTBでは大手企業を中心とした賃金上昇の動きから、支出意欲が高まったと推察している。

 また、旅行意欲については、「今年のGWについてあてはまるもの」を聞いたところ、1位は「ガソリン代が下がったので自動車で旅行(21.5%)」、2位は「休み分散のため前/後半のみ出かける(13.5%)」、3位は「昨年よりも旅行費用は多くなる(12.5%)」という結果となった。同行者については家族連れが6.9ポイント増の70.0%だった。

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