ジェットスターJ、関空/香港線初便はほぼ満席-国際線拡大へ

  • 2015年3月2日

離陸する関西発初便  ジェットスター・ジャパン(GK)は2月28日、関空/香港線に就航した。同社によれば、訪日香港人旅行者を中心とする潜在需要の大きさなどを考慮したもので、国際線の就航は2012年の創業以来初めてとなる。機材は180席のエアバスA320型機で、当面は週3便で運航。初便は関空発・香港発ともに予約段階で完売となり、搭乗者数は関空発が179人。香港発もほぼ満席だったという。

 運賃は片道5990円から3万3490円まで。昨年の12月3日に販売を開始し、8日までの記念セールとして片道599円の運賃も設定した。そのほかの販売促進策としては、ブランドアンバサダーとして起用している女優の桐谷美玲さんが出演するテレビCMを関西圏で放映した。

関空での就航記念式典の様子  GKによれば、この日は関空で記念式典が開催され、同社代表取締役社長の鈴木みゆき氏が挨拶。同社の初の国際線が2007年にジェットスター航空(JQ)が初めて日本に就航した関空からの路線となったことに言及し、「ジェットスター・グループにとってはゆかりの深い空港」とコメントしたという。

 鈴木氏はその後の記者団の取材に対しては、詳細については明らかにしなかったものの、国際線を拡大する考えを明示。「年内には何らかの発表をしたい」との見解を示した。鈴木氏は昨年12月に開催した事業戦略発表会では、「段階的な増便」を検討する旨を説明したほか、成田からの国際線就航にも意欲を示している。

 鈴木氏は記念式典の後、そのままGK61便に搭乗し、機内アナウンスで搭乗客に挨拶。機内では熊本など、GKの就航地の特産品などを提供する抽選会などを実施したという。

 新関西国際空港によれば、式典では、同社代表取締役社長兼CEOの安藤圭一氏も登壇。GKが初の国際線の発着地として関空を選んだこと、需要が伸びている香港線の拡充をGKが後押ししたことに感謝の意を示したほか、GKの関空/成田、新千歳、福岡、熊本、大分、那覇線との接続が可能であることにも言及し、「乗継地点としての関空をより活用していただきたい」とにも期待を示したという。