エジプト航空、日本線直行便再開へ、15年夏ダイヤ期間目途に

  • 2015年1月19日

 1月15日と16日にエジプトを公式訪問した内閣総理大臣の安倍晋三氏は、同国大統領のアブドルファッターハ・エルシーシ氏らと会談し、日本・エジプト共同声明に署名した。外務省によれば、会談の中で両首脳は経済成長の推進における観光の重要性について意見交換。現在は運航を中止しているエジプト航空(MS)の日本線直行便について再開の報告を受けた安倍氏は、歓迎の意を示すとともに両国間の人的交流の活性化に期待を示したという。

 MSの日本総代理店(GSA)を務めるレジェンドリーグスでは、既に本社からの連絡を受け、現在は運航の再開時期や輸送量について検討を進めているところ。同社は2015年夏ダイヤ期間中の運航再開をめざしたい考えを示した。

 声明においてエルシーシ大統領は、運輸部門における日本の支援を評価。両首脳は首都カイロの交通渋滞の緩和に加え、観光促進の面からも重要な地下鉄4号線の第1期整備計画の着実な実施に向けて、緊密に連携することで合意した。そのほか両首脳は、両国の協力関係を象徴するものとして、ギザに建設予定の「大エジプト博物館」の計画の早期完成について注力し、早期完成に向けた合同委員会を立ち上げることを確認したという。