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てるみくらぶ、BtoB本格展開、全商品を代売可能に-専用PKGも

  • 2014年10月16日

てるみくらぶ営業本部長の阿波善之氏  てるみくらぶはBtoBの取り組みを本格的に開始した。今年8月から、てるみくらぶの全商品を代理販売可能とし、販売加盟店組織「てるみくらぶファミリー」の募集を開始。今後3年間で1000店の加盟をめざしており、特典としてコミッションも設定した。同社営業本部長の阿波善之氏は「ネットワークを拡大し、我々の手が届かなった、情報を提供しきれていなかったお客様に旅行の情報を提供したい」と意欲を示した。

 同社では年末年始などの繁忙期に、同社が強みとするハワイやグアムへのチャーターを実施し、ホテルの買い取りなどで在庫を確保。繁忙期にも座席があり、高品質なホテルに宿泊するツアーが提供可能だが「既存のてるみくらぶだけの力では販売しきれない」状況だったという。また、他の旅行会社からも、繁忙期のツアーについて代理販売を希望する声もあり、今回のサービス開始に至った。

 代理販売の対象となるのは、パッケージツアーをメインとしたてるみくらぶが取り扱う全商品だ。また、同社では今年4月、代理販売専用の高級ブランド「てるみツアー」を新設。同ツアーは「ピークが取れる」をコンセプトに、年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなどの繁忙期の商品として展開。専用パンフレットも用意した。

 加盟店はてるみくらぶと委託取扱契約を締結。専用サイトからログインし、サイト内で商品を予約する。加盟費は無料、年会費は初年度無料で2年目以降は1万2000円とした。

 てるみくらぶでは「代理店とWin-Winの関係を構築したい」考えから、各商品に対しコミッションを用意。ウェブに掲載されているパッケージツアーは5%、てるみツアーでは10%を設定した。

 現在は加盟店募集のため、DMなどで告知をおこなっているところ。社内に加盟店対応の専用スタッフを置くなどサポート体制も整えている。将来的には各地方ごとにスタッフを置くことも検討中だ。

 また、同社では加盟店の増加を踏まえ、東京発着に加えて大阪、名古屋、福岡などの全国各地発着ツアーの展開を強化。阿波氏は「縁の下の力持ちとして、旅行会社としての『地方創生』をめざしていきたい」と意気込みを述べた。特にハワイやグアムについては、大韓航空(KE)やチャイナエアライン(CI)の協力のもと「地方発着が柔軟にできるチャンス」があるとの考えだ。さらに、同社現地法人でランドオペレーター事業も展開するという。

 今年の年末年始では、KEとCIでチャーター商品を設定。ハワイはKEで成田発6本、羽田発4本を他社と共同でチャーターする。グアムはKEとCIで実施。KEでは羽田2本を他社と、成田4本を自社のみでチャーターする。旅行者や旅行会社からは「自分たちが思っていた以上の反応がある」という。

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