itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

スイス・インター、15年夏ダイヤで22路線就航、A320、A321に新座席も

  • 2014年10月12日

 スイスインターナショナルエアラインズ(LX)は「スイスの次世代エアライン」戦略の一環として、今後数年間で数十億スイスフランを投資し、路線網の拡大やプロダクトの拡充、最先端の機材の導入を実施する。2015年夏ダイヤから、チューリッヒから欧州内の22都市に新規就航するほか、ジュネーブ/ルガーノ線の運航も開始。さらに、11月末からは欧州路線内で使用するエアバス機に最新のキャビンを導入するなどプロダクトを拡充。22年まで新機材の導入を継続して実施していく。

 新規路線では、ナポリ、バーリ、ビルバオ、ポルト、トゥールーズ、ライプツィヒ、ドレスデン、グラーツ、ヨーテボリ、ヘルシンキ、リガ、クラクフ、リュブリャナ、サラエボ、ソフィア、ザグレブの16都市で通年運航を実施。パレルモ、ブリンディジ、マルタ、テッサロニキ、イズミル、サンティアゴ・デ・コンポステーラの6都市は夏季のみの季節運航とする計画だ。このほか、ジュネーブ/ルガーノ線に週16便で就航する。これにより、LXの直行便運航数は過去最多になるという。

 機材では、エアバスA320型機、A321型機で座席を増設するなど大幅なリニューアルを実施する。現在よりも足元の空間に余裕がある新たな座席タイプを採用し、座席配置を変更。A320型機で12席、A321型機で19席増やすという。また、キャビンの内装も空港ラウンジや長距離路線の機材風に改良する。リニューアルした機材は11月末から投入する予定だ。

 また、改装に伴いエコノミークラスで新しいコンセプトの機内食を導入。全食品をスイス国内生産のものとし、フライトの長さに応じて温かいキッシュや焼きたてのベーカリー製品などのメニューを用意。長時間のフライトでは新鮮なサラダや温かいデザートも提供する。

 LXでは機材への投資を継続的におこなっているところ。短・中距離路線では、15年から新型のボンバルディアCS100型機を30機導入し、現在のアブロRJ100型機と入れ替える。16年には新型のA321neo型機を受領するほか、エアバス機を増加。19年から22年にかけてはA320neo型機10機とA321neo型機5機を導入し、旧型機と入れ替える。長距離路線では、16年以降ボーイングB777-300ER型機6機を追加する予定。機材導入での投資額は計50億スイスフラン規模を見込んでいるという。