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日系2社、8月国際線旅客は3.6%増-ANAが牽引、JALはグアムなど好調

  • 2014年10月12日

 日本航空(JL)と全日空(NH)の2014年8月の運航実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比3.6%増の140万9108人となった。JLが0.8%減の72万4056人とほぼ前年並みだったのに対し、NHは8.8%増の68万5052人と好調に推移した。
 
 ロードファクターはともに前年を割り込み、合計で1.4ポイント減の81.1%。JLは1.1ポイント減の80.8%、NHは1.9ポイント減の81.4%で、僅かにNHが上回ったものの、減少幅はNHの方が大きかった。NHは座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)が20.0%増と急増した一方、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は17.2%増にとどまったが、JLのRPKを3ヶ月ぶりに上回った。JLはRPKが1.5%増、ASKが2.9%増だった。

 方面別では、JLの旅客数はグアムが6.7%増で最も成長率が大きく、そのほかはオセアニアが5.6%増、太平洋が5.5%増となった。中国と東南アジアは前年並みで、欧州と韓国は約1割減となった。利用率は、旅客数と同様にグアム、オセアニア、太平洋で改善。韓国も0.9ポイント改善した。

 NHの旅客数は欧州が22.2%増、北米・ホノルルが20.8%増、アジアが3.4%増でいずれも増加。利用率は北米・ホノルルが3.1ポイント増となったものの、アジアは6.0%減、欧州は3.4ポイント減となった。