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世界の宿泊料金、14年上期は4%増、5年連続上昇-Hotels.com

  • 2014年9月9日

 オンライン宿泊予約サイトのHotels.comは、このほど実施した独自調査の結果、世界の主要都市の2014年上半期の宿泊料金の平均が前年比約4%増となり5年連続で上昇したと報告した。調査は、同社サイトを通した予約で旅行者が支払った実際の料金を集計し、ホテル宿泊料金指数(HPI)を産出したもので、今回が11年目。対象は大手ホテルチェーンからコンドミニアム、B&Bまで多岐にわたる。同社では今回の料金の上昇は、ヨーロッパなどにおける景気回復が影響したとの見方を示している。

 2004年の初回調査を100とした場合の2014年上半期のHPIは115で、2007年上半期に記録した最高値の119に迫る結果となった。地域別ではカリブ海地域のHPIが6%増加し、過去最高のHPIと上昇率を記録。地域別のHPIとして、調査開始以来の最高値を記録したという。中南米のHPIも前年の上昇を維持した結果、過去最高を記録した。

 ヨーロッパと中東のHPIも5%上昇し、過去6年間で最も高い上昇率を示した。北米も、米国のホテル客室稼動率が6月に今世紀最高を記録したことなどにより、HPIが上昇した。一方、アジアと太平洋地域のHPIは横ばいで、特にオーストラリアは豪ドル安の影響によりHPIが低下したという。

 その他の国では、社会不安の影響を受けたエジプトやトルコの宿泊料金が下落。一方、冬季オリンピックが開催されたロシアのソチ、サッカーのワールドカップが開催されたブラジルでは宿泊料金は上昇した。