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日本航空、羽田のファーストクラスラウンジ刷新、鉄板焼きなど提供

  • 2014年8月31日

報道関係者向けのお披露目会にて。左から左官職人の挟土秀平氏、JL代表取締役社長の植木義晴氏、JLグループ「新商品・サービス総合アドバイザー」の小山薫堂氏 日本航空は8月29日、羽田空港国際線ターミナルのファーストクラスラウンジをリニューアルオープンした。今年3月までファーストクラスラウンジおよびビジネスクラス利用者向けの「サクララウンジ」として使用していたフロアを統合・拡張し、面積と座席数を約3倍に拡大したもので、新たなサービスとして利用者の目の前で調理した料理を提供するほか、専門のスタッフによる靴磨きサービスなども提供する。

 JLは今年3月30日にサクララウンジをリニューアルオープンしたところ。今回のファーストクラスラウンジのリニューアルも同様に、「モダンジャパニーズ」をコンセプトに「日本のこころ」や「日本のおもてなし」の具現化をはかった。また、2つの待合室、ダイニングエリア、趣味性の高い「RED SUITE」など、それぞれのスペースにカラーを持たせ、部屋ごとのカラーを際立たせた。

 ダイニングエリアでは新たな取り組みとして、従来のビュッフェスタイルによる食事の提供に加え、「鉄板ダイニング」と銘打って、利用者の目の前で作った料理を提供する。当面は黒毛和牛と黒豚を使ったハンバーグや、パンケーキなどを提供する予定で、新たなメニューの開発も進める。

 ラウンジの最深部には、「隠れ家のような大人の空間」をイメージした「RED SUITE」を設置した。「ライブラリールーム」「ギャラリールーム」「プレイルーム」「バールーム」の4部屋からなるもので、メインフロアの「ライブラリールーム」には世界各地の旅や文化を題材にした書籍を、「ギャラリールーム」にはアンティークのパイロットバッグなどを展示した。「プレイルーム」にはチェスやサッカーゲーム、「バールーム」にはローラン・ペリエ社のシャンパンやリーデル社のグラスを用意した。

「ライブラリールーム」の靴磨きコーナー このうち「ライブラリールーム」には目玉として、イギリスの靴メーカーのジョンロブ社との協働により、靴磨きコーナーを設置。専門のスタッフによる靴磨きサービスを提供する。同サービスは9月中に、成田空港内のJALファーストクラスラウンジでも開始する予定。そのほか、エントランスには洞爺湖サミットなどへの作品提供で知られる、左官職人の挟土秀平氏による壁面アート「ひこうき雲~空と翼の軌跡~」を設置。マッサージチェアやシャワールーム、喫煙室なども従来通りに設置した。

 JLはオープンに先立ち、 28日に報道関係者向けのお披露目会を開催。挨拶に登壇した同社代表取締役社長の植木義晴氏は、「これまでにない最高のサービスを作り上げるため検討を進めた」と述べ、「鉄板ダイニング」と靴磨きサービス、挟土氏の作品を3つの目玉として列挙。あわせて「今後も1クラス上の最高品質を目指し、次々と新しい商品・サービスをお届けする」と意欲を示した。

 JLグループの「新商品・サービス総合アドバイザー」を務める小山薫堂氏は、「和とは何かと突き詰めて考え、人の温もりや人のサービスが大切だと考えた」と説明。靴磨きサービスについては「おそらく世界のどの空港にも無いサービスでは」とアピールした。作品を提供した挟土氏は、制作時の苦労などについて述べた上で、「日本の伝統を新しい場に引き出していただいた」と感謝の意を伝えた。

※詳細は後日、フォトニュースで紹介