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東京の第1種、トリップデポが破産開始決定-負債約1億円

  • 2014年8月27日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、東京都の第1種旅行業であるトリップデポが8月11日、東京地裁から破産開始決定を受けた。負債総額は約1億円。破産管財人は虎ノ門南法律事務所の上沼紫野弁護士。

 トリップデポは海外パッケージツアーを主に販売。ガルーダ・インドネシア航空(GA)の総販売代理店として営業を開始し、インドネシア旅行専門店として、サーファー向けの旅行に力を入れていた。その後、米国や中南米、欧州など世界各地への旅行も扱うようになり、独自のツアーとして高付加価値型の「トラベルシーン」、サーファー向けの「トリップデポ」も手がけた。

 神奈川県藤沢市にも営業拠点を設け、2010年11月期には売上高約7億3000万円を記録したが、近年は航空券発券手数料の減少や他社との競合などで売上が減少。借入金の返済も重荷となり資金繰りが悪化し、自転車操業の資金繰りも限界に達して6月16日、事業を停止した。

 同社は2005年5月に日本旅行業協会(JATA)に入会しており、JATAの弁済限度額は7000万円だ。JATAによると、最初に弁済業務保証金制度の認証申出があったのは7月14日で、現在、最初の認証申出があった日から60日を経過した日までを1つの区切りとし、認証の申出を受け付けているところ。JATAによると、破産管財人からの債権者リストやJATAへの問い合わせがあった消費者など約160名に対し、認証の申出に必要な書類を送付しており、現在提出者を集計しているところだという。