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春秋航空日本、成田3路線就航、初便は148名-15年春に新路線も

  • 2014年8月3日

テープカットの様子  春秋航空日本(IJ)は8月1日、成田/広島、佐賀、高松線を開設した。運航機材はボーイングB737-800型機の189席で、広島と佐賀は1日2便、高松は1日1便で運航する。成田/佐賀線の就航はIJが初めて。成田発初便は広島線で、148名が搭乗した。

IJ代表取締役社長の鵜飼博氏 IJは当初、運航開始日を6月27日としていたが、乗務員の確保や運航体制に万全を期すことなどを理由に8月1日に変更。便数も高松線を1日2便から1便に減便している。

 IJ代表取締役社長の鵜飼博氏は、8月1日の就航セレモニーで「安全運航と親密なサービスで、お客様の信頼感を得られるよう頑張っていきたい」と意気込みを述べた。春秋航空(9C)の日本/中国路線のネットワークを活用し、日本人に加え訪日中国人の取り込みをはかっていく。搭乗率は80%以上を目標とした。

春秋グループ会長の王正華氏  セレモニーには春秋グループ会長の王正華氏も出席。「春秋グループのメリットは航空(会社)プラス旅行(会社)であるということ」とし、上海春秋国際旅行社と9Cなどグループ全体で協力していくと説明。「春秋グループの持てる力、良さを発揮し、中日両国の航空業界の発展と民間交流促進のため、協力し努力していきたい」と語った。

 IJによると、3路線の予約状況は、認知度がまだ低いこともあり、厳しい状況。8月は日本人のFITの利用が主だという。現在IJを活用した中国発の旅行商品を上海春秋国際旅行社などで造成中といい、9月以降から旅行商品を活用した訪日中国人旅行者が増えていく見込み。10月の国慶節をめどに成果をあげたい考えだ。また、今後の路線展開では、来年初めから春にかけてのタイミングで、新路線の就航を検討しているという。

 このほか、就航セレモニーでは国土交通省東京航空局成田空港事務所成田国際空港長の加藤敏氏が登壇。加藤氏はIJの就航により「首都圏と地域間の交流拡大、経済や観光の発展が見込め、地域発展に寄与していくのでは」と語るとともに、「国が実施する観光立国推進の一助となるのでは」と期待を示した。