HISの夏休み海外旅行動向、1位はハワイ、9月は近場アジアが好調

  • 2014年7月9日

 エイチ・アイ・エス(HIS)の2014年夏休み(7月12日~9月30日出発)の予約状況で、海外旅行は昨年に引き続きハワイの人気が最も高くなった。5月から開始したキャンペーン「わすれないハワイ」で、別荘貸切プランやハワイで唯一という屋外バーベキュー付きのプラン、ドラえもんとコラボした夏休み特別企画などをカップル、ファミリー層に提案したことで、例年に比べ滞在や目的など内容にこだわったプランの予約が増えているという。

 また、9月は日並びの関係もあり、近場のアジアが好調。特に台湾は顕著な伸びを示し、台北だけでなく周遊コースなどもシニア層やOL層を中心に人気という。

 予約の伸び率では、直行便就航により利便性が高まったことで注目を集めているというダナンが前年比640%増と大幅に増加。また、羽田空港の増枠によって路線が開設されたバンクーバーも人気となるなど、「新規就航」がキーワードとなった。

 一方、この春から新たなデスティネーションとしてプロモーションを実施したサンディエゴや、旅先での新しい体験として提案した「トマト祭り ブニョール(スペイン東部)」も大きく伸長。新たな選択肢として認知度向上し予約につながったという。

 このほか、ファミリー旅行のみで見るとハワイの人気に加え、昨年までランクインしていなかったコタキナバル、セブ島などの新たな渡航先や、バリ島やシンガポールなどのアジアリゾートが増加傾向。

 人気出発日に関しては、1位の8月9日発はベストシーズンのバリ島へアジア・アトランティック・エアラインズ(AAA)がチャーター便を運航。チャーター便ならではの価格と座席の供給により、今後の駆け込み需要でさらなる積み上げを見込んでいる。

 なお、AAAが9月3日から成田/プノンペン線を、10月2日から世界遺産アンコールワットで人気というシェムリアップに就航を予定。HISは新たなデスティネーションを提案する機会として注目しているという。