itt TOKYO2024

主要50社、4月の海外旅行は5.1%減、大手が苦戦の傾向

  • 2014年6月22日

 観光庁が取りまとめた2014年4月の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、海外旅行は前年比5.1%減の1442億5938万円となった。募集型企画旅行も取扱額が6.3%減の451億6672万円、取扱人数が16.9%減の22万4867人といずれも低調に推移した。

 企業別の状況では、ジェイティービー(JTB)グループ15社が8.6%減の294億4332万円、エイチ・アイ・エス(HIS)が0.3%減の225億1066万円、阪急交通社が22.8%減の151億1359万円となり、HISはほぼ前年並みながら海外旅行分野のトップ3社がマイナスの結果となった。

 一方、KNT-CTホールディングス9社は近畿日本ツーリスト(KNT)とクラブツーリズムが好調であったため、12.3%増の108億9528万円と前年を上回った。前年からの増減比でもKNTが50社の中で29.6%増と最も高く、取扱額が小規模なジャルセールスの25.6%を除けば、クラブツーリズムの21.1%増が2位となる。

 なお、海外旅行以外では国内旅行が0.6%減の2763億4187万円、外国人旅行が51.3%増の123億1082万円、総計が1.2%減の4329億1207万円。国内と外国人の詳細は別途掲載する(下記関連記事)。

※観光庁では3月までは調査対象の企業数を57社としていたが、2014年度に入って50社に変更。北海道旅客鉄道、アールアンドシーツアーズ、小田急トラベル、東日観光、南海国際旅行、フジトラベルサービス、エムハートツーリスト、京成トラベルサービス、西日本旅客鉄道の9社を除外した一方、JTB国内旅行企画とエアーリンクを追加した


▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
4月単月