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ルフトハンザ、新ビジネスクラス公開、冬以降に日本全線へ

  • 2014年6月16日

ビジネスクラスの新座席。4年間かけて3000名以上の乗客や専門家の意見を集約し開発した。色は茶色とグレーを利用し、落ち着いた雰囲気を演出(※以下、写真はクリックで拡大可能) ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)は6月12日、ビジネスクラスの新しい座席をメディア向けに公開した。LHでは2012年5月から、ミュンヘン/ワシントン線に新座席を搭載したエアバスA330-300型機を投入。日本路線では2014年3月から中部/フランクフルト線と羽田/ミュンヘン線で新座席搭載機を運航している。

全長1.98メートルのフルフラットベッド。フルフラット時アームレストは収納可能。配列は2-2‐2で、椅子の角度はB747-8はV字型。エアバス機材は中央がV字型で、左右は水平のH字型 新座席のシートピッチは162.6センチ、座面幅が50.8センチ、シート肩幅は57センチ。全長1.98メートルのフルフラットベッドで、座席の硬さは5段階まで変更可能。手荷物の収納スペースを足元や座席下、座席脇など多く設けており、モニター画面は現行の10.4インチから15インチに拡大した。このほか、ノイズキャンセリングヘッドフォンやアメニティキットなども提供する。

テーブルや機内エンターテイメント用リモコンの収納場所にはメガネ収納ケースも。シートの角度などはボタン1つで変更可能だ。通常の状態に戻す部分のボタンは、暗い中でもわかりやすいようにへこみをつけた LH日本支社長のオットー・ベンツ氏は「新しいビジネスクラスの座席の導入で、サービスの品質が向上した」とアピール。今年12月から導入予定のプレミアムエコノミークラスを含め、機材のプロダクト改善に30億ユーロを投じて取り組んでいるとした。なお、日本でのプレミアムエコノミー導入は来年1月28日からで、羽田/ミュンヘン線からの予定だ。

 ビジネスクラスの新座席は長距離線用機材のボーイングB747-8型機、B747-400型機、エアバスA380型機、A340-600型機、A340-300型機、A330-300型機の計110機に導入する計画で、2015年末までに、全機材への装備を完了する予定。5月31日時点で38機に装備済という。ベンツ氏は「日本路線の重要性を考え、日本では今年冬から全路線への投入を完了する予定」と語った。

 LH日本支社マーケティング部課長の杉山雄介氏によると、日本路線では、羽田/ミュンヘン線と中部/フランクフルト線の8割から9割が新座席搭載機。7月以降はほぼ100%搭載機で運航する予定だ。また、2014年冬ダイヤからは羽田、関空/フランクフルト線でも新座席の提供を開始し、A340-300型機で提供する計画だ。

 羽田/フランクフルト線については詳細なスケジュールは未定だが、早ければ今年の11月以降、新座席が搭載されたB747-400型機を導入する予定とした。

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