ベトナム、「反中デモ」発生に伴う影響‐続報(5、19現在の状況)

  • 2014年5月19日

 既にテレビや新聞、インターネットなどでも多数報道されている通り、ベトナム各地において中国による南シナ海での石油掘削活動に対する抗議デモが行われております。

 以下に、本日2014年5月19日(月)現在のベトナム各地の状況をお知らせいたします。

 ご旅行をご予定の方は、最新情報に十分ご注意ください。

 またデモが行われている場所や人が多く集まっている場所には、くれぐれも興味本位で近づかないよう、お願いいたします。

■ ベトナム各地の状況 (5月19日現在)
◎ 南部: ホーチミン
5月18日(日)に中国に対してデモを行うことが2日程前からインターネット上にて呼びかけられており、実際にデモそのものは行われました。

 人民委員会はデモに参加しそうな若者層、即ちホーチミン市の各大学と様々なコミュニティに対し「デモに参加しないように」と言うショートメールを大学生一人一人全員に届くよう、一斉に配信いたしました。また、ホーチミン市の警察がデモに備え、実施予定場所のみならず各地に配備されました。

 従って事前に予告されたデモにもかかわらず、想定人数には遠く及ばない100人ほどの小人数のデモとなりました。しかしこのデモも警察により、すぐに解散をさせられております。

 ホーチミンの街は全く変わりなく、イベントもあちこちで行われております。また街のレストランもいつもながらの賑わいを見せており、他国からの観光客もたくさん見受けられます。

 目抜き通りのドンコイ通り、ベンタン市場周辺も通常通りで何ら変わることもなく営業しており、デモの雰囲気を感じることはありません。

 また日本人学校も5月19日(月)より、平常通り再開しております。

 なお今回の一連の騒動に関して、ホーチミン観光局、及びベトナム文化・スポーツ観光省は、各国の旅行会社に対し以下の通達を発出しております。

(一部抜粋したものを翻訳し、ご案内いたします。)
今回のデモは、一部の心無い人間がベトナム人の愛国心を利用し、過激な行動を扇動していることが原因です。過激派の行動は、ベトナムに友好的な中国人にベトナムとの関係を壊してしまったこと、国際的にベトナムの悪いイメージを広めてしまうという2つの問題を起こしてしまいました。

 政府は今後も暴動が起きないよう、全ての手段を使って対応してまいります。

 またホーチミン観光局も同様に下記を実行することを宣言いたします。

* 台湾や日本、韓国等の旅行者と中国の旅行者とを差別することなく、旅行者の安全性を保証いたします。

* 軍や警察は、既に過激派を拘束しておりますので、今後は同様の過激な行動が起きないことを関係者の皆様にお知らせいた致します。

◎ 北部: ハノイ
5月18日、ハノイでは中国大使館前(レーニン公園前)にデモ隊が集結しようとしたところ、大勢の警察官によってすぐに解散させられました。

 引き続きハノイでは、観光への影響はありません。

◎ 中部: ダナン
5月11日以降、デモは発生しておりません。観光への影響もありません。


情報提供:エーペックスインターナショナル株式会社日本海外ツアーオペレーター協会