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東海予約センター創立50周年 記念式典開き300人が飛躍を期待

 総合案内所最大手の東海予約センターの創立50周年記念パーティーが3月11日、東京・新宿の京王プラザホテルで開かれた。同社協力会と同社レスト協力会から300人が出席し、日ごろの送客に感謝を示すとともに、さらなる飛躍に期待を示した。

 東海予約センターは1963年(昭和38年)、東京八重洲に北陸東京連絡所として加入施設13軒の案内所として創立。総合案内所の草分けとして道を切り開き業績を伸ばしてきた。現在、全国に15の本社・営業所を展開し、宿泊施設327軒、レスト189軒が加盟する総案へと発展している。昨年10月に創立50周年を迎えた。

 記念パーティーに社員53人とともに出席した大長征勝・東海予約センター社長は、50年を振り返るなかで、最初に東日本大震災による津波で当時の協力会会長だった山崎龍太郎さん(岩手県大槌町・浪板観光ホテル社長)が亡くなったことに思いを馳せた。

 「3・11で会長が亡くなり、今現在も多くの人が避難生活を続けています。同じ3月11日に式典を開くことに迷いもありました。しかし、あえてこの日に開くことに意味があると考えました。山崎会長も見守ってくれていると思います」

 50年の歩みに関しては、会員の支援、先人の功績、現在の社員に繰り返し感謝の言葉を発した。

 「会員の支援で歴史を刻んでこられました。創始者の礒部(晃一)社長をはじめとする先人たち、そして現在の社員のお蔭でもあります。今日は、53人の社員も同席させていただき、一緒に祝わせてください」

 最後に、今後に向けて「50年を機にしっかりと前を向き、希望を持って会員とともに発展していきたい」と締めくくった。

 記念パーティーに先駆け、協力会、レスト協力会ともに創立50周年記念総会を開いた。協力会は36回目、レスト協力会の総会は30回目。

 協力会の総会で、新谷尚樹会長の退任に伴い会長代行に就いた日下部啓次会長代行(ホテルくさかべアルメリア)は「景気は昨年末から少し明るさを感じますが、輸入食材や電気代の値上がりなど固定費のアップ、4月からは消費増税もあります。お客様や旅行会社に実情を丁寧に説明し宿泊単価のアップを図りたい」と考えを示した。

 また、大長社長は「現在、50周年集客キャンペーンを開催中で、全営業所をあげて目標の達成に努力しています」と話し協力を求めた。

 両総会後、50周年記念講演会が行われ、協力会の元会長の近兼孝休常任相談役(琴平グランドホテル桜の抄・紅梅亭)が「おもてなしの神髄は一期一会。お蔭さまの気持ちで接待すれば、世界に通じるおもてなしができる」などと話した。


情報提供:トラベルニュース社