itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

アジア太平洋の人気渡航先、日本が1位に-旅行回数は年4.7回

  • 2014年1月30日

 トラベルズー・アジア・パシフィックがこのほど実施した調査によると、日本、中国本土、香港、台湾、オーストラリアのアジア太平洋5ヶ国・地域のトラベルズー登録読者が2014年に訪れたい国・地域で日本が1位となった。昨年は3位であったが、1位であったオーストラリアと2位であった米国が順位を下げ、日本がこれら2ヶ国を上回ったもの。有効回答数は3430名で、内訳は日本が697名、中国が602名、台湾が402名、オーストラリアが530名。

 5ヶ国・地域の中で、日本が1位となったのは中国、香港、台湾。特に台湾は、複数回答が可能な設問ながら回答者の53%が日本を訪れたいと答え、香港も43%、中国は29%となった。香港は今回の調査で回答者数が他国・地域よりも多いため、総合順位にも一定の影響を与えているものと見られる。また、昨年の調査と比較すると台湾は51%、香港は39%、中国は18%で、今年は領土問題などで落ち込んだ需要の回復傾向が表れている。

 調査では、過去に訪れたことのある国・地域でまた訪れたい国・地域も聞いており、ここでも日本は1位に。台湾と香港の回答者が日本を1位に挙げて全体を牽引し、中国も4位に入っている。

 このほか、旅行意欲に関する設問では、1年に実施する予定のレジャー目的の旅行は、5ヶ国平均で4.7回となり、2013年の4.5回を上回った。もともと旅行に興味の高いトラベルズーの登録読者が調査対象であることに留意は必要だが、回数が最も多かったのは中国で6.5回、次いで日本が5回、台湾が4.4回、香港が4.3回、オーストラリアが3.5回となっている。

 また、1人あたりの年間旅行予算は、全体で前年比17%増の7078米ドル。オーストラリアが9340米ドルで最も高く、中国本土が8200米ドル、香港が6900米ドル、台湾が6170米ドルで、日本は4780米ドルと最下位であった。ただし、日本も前年と比較すると34%伸びているという。

 なお、旅行予定回数で割った1回あたりの予算はオーストラリアで2669米ドル、日本で956米ドルと、3倍近い差が付いている。

▽訂正案内(2014年1月31日15時40分)
訂正箇所:第1段落
「有効回答数は3430名で、内訳は日本が697名、中国が602名、台湾が402名、オーストラリアが530名。」を追記

次ページ>>▽日本からの旅行先はハワイ含む米国人気、宿泊予算は円建てで8%増に