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年頭所感(2)-顧客視点を重視、羽田国際線増加に期待

  • 2014年1月9日

▽ジャルパック
代表取締役社長 二宮秀生氏

ジャルパック代表取締役社長 二宮秀生氏  2014年は海外渡航自由化50周年であるとともに、ジャルパックにとってもブランド誕生50周年を迎える節目の年。1964年に日本人の海外旅行が自由化され、多くの日本人がどこで何をしていいかよくわからない中、「ジャルパック(JALPAK)」は日本航空により国産初のツアーコンダクターが同行する本格的な海外パッケージ旅行のブランドとしてスタートした。

 今では私たちジャルパックが「ジャルパック」ブランドを継承しているが、これまでも多様化する海外、国内の旅行市場に対応して、どうすればお客さまのご期待を超える旅をご提供できるか、夢の演出を日々考え、創意工夫し、安心と品質のあたらしい旅をご提案してきた。

 50周年を迎える今年、そして次なる50年も、これまで以上に「お客さま視点」を貫き、お客さまに喜んでいただける安心と品質の「いい旅、あたらしい旅。」をご提供し、旅の力で平和で豊かな社会づくりに貢献していきたい。「ジャルパック」ブランド誕生50周年も合わせて、旅への「きっかけ」づくりをしていきたい。


▽ANAセールス
代表取締役社長 志岐隆史

ANAセールス代表取締役社長 志岐隆史氏  2013年春、政府は観光を経済成長の重要な柱として、「訪日外客2000万人をめざす」目標を発表した。夏には2020年夏季五輪の東京開催が決定するなど、訪日外客誘致に弾みがついた。

 東京五輪開催までの約7年間で真の「観光立国」になるために、観光資源が豊かな日本各地の魅力を余すことなく世界へ発信し、「おもてなし」の質を高めていくことが大変重要であり、業界人として、その一翼を担っていきたいと考えている。

 一方で旅行業界に目を向けると、お客様ニーズや旅の形態の変化、流通チャネルの進展、円安、長引く領土問題など、新たな環境変化の波に直面している。このような変化の中で生き残っていくためには、変化への対応のみならず、更なる成長を実現していかなければならない。自らを変革し、その深度を深めていくことが必要だ。

 今春、当社は汐留から日本橋へと拠点を移す。新しいお客様とのコミュニケーションの確立、新しい働き方など、従来の枠組みには捉われない視点や豊かな発想、独創的な工夫で、「常にお客様や社会に新しい価値を提供し続けていきたい。」と思っている。また、お客様に喜んでいただける安心と付加価値の高い旅行商品を提供し、サービスの向上に努めるよう全社員一丸となって取り組んでいく。


▽楽天トラベル
代表取締役社長 山本考伸氏

楽天トラベル代表取締役社長 山本考伸氏  震災から1000日を迎えたものの復興は道半ばといった状況だが、2013年はアベノミクスによる景気浮揚、ドラマ効果による東北地域の観光振興、東京五輪の開催決定、訪日外客数が初の1000万人越えなど、観光業を取巻く環境には明るい兆しが見えてきていると認識している。当社グループとしては、プロ野球楽天イーグルスの日本シリーズ制覇により、東北はもちろん日本全体を元気にすることに貢献できたのではないかと考えている。

 そのような中、楽天トラベルでもインターネットの特性を活かした自治体や施設様との連携による各種エンターテイメント企画の実施や、各種業務提携および海外拠点の新設など、旅行需要喚起に注力し業績は順調に推移した。

 今年も引き続き、もはや「旅行インフラ」とも言えるインターネットを活用し、「楽天スーパーセール」など楽天グループの相乗効果によるマーケティング強化をはかり、国内および海外への新たな旅行需要創造に取組んでいく。

 国内では各省庁および自治体との連携による環境や地域振興キャンペーンへの取り組み、海外では現在12ヶ国に展開する20拠点のフル活用による海外アウトバウンド、インバウンドの拡充、そして特に伸張著しいスマートフォンへの対応強化に集中し楽天グループの総力を結集ながらインターネットトラベルのさらなる可能性を追求していく。

 これらの取り組みを通じて創業来の理念でもあります「日本を、世界を元気に」するべく、社員一丸となって取り組んでいく。

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