訪日1000万人達成、ビザ緩和や円安などで-2000万人、東京五輪に期待

  • 2013年12月22日(日)

記念式典では達成を記念しくす玉を割った 12月20日、年間訪日外客数が初めて1000万人を突破した。観光庁は同日成田で1000万人達成記念式典を開催し、国土交通大臣の太田昭宏氏が1000万人達成を宣言。「いい時に明るい話題が日本中に提供ができたということは大変素晴らしいこと」と喜びを示した。1000万人目となったのは、全日空(NH)954便でバンコクから訪問した、タイ人の夫婦。式典では記念品などが贈呈された。

国土交通大臣の太田氏 太田氏は1000万人達成について「今年政府をあげて1000万人達成をめざそうという意欲があったのが(実現できた)一つの要因」と振り返った。今年は東南アジアの訪日ビザの大幅緩和や、アベノミクス効果による円安、富士山の世界文化遺産認定、2020年のオリンピック・パラリンピックの東京開催決定などがはずみになったといい「日本が元気になった、日本が魅力的な国だということを世界の多くの人に認識していただいた」と語った。

1000万人はタイ人のパッタラープラーシット夫妻。記念盾や雲竜和紙ランプ、NHの東京往復航空券やぬいぐるみなどを贈られた 今後は「次の目標である2000万人の高みをめざして頑張っていく」方針。20年の東京五輪を一つのめざすべきものとして捉え、訪日外客数の更なる拡大に取り組んでいく。太田氏氏は「できれば2020年1年だけの瞬間でもよいから、2000万人のめどが立つというところまで頑張りぬく」と意気込みを示した。

 ただし、2000万人達成には多くの課題がある。太田氏はその一例として、訪日ビザのさらなる緩和やWi-Fi環境の整備、国内の外国人向け表示の充実などをあげた。また、国際会議の際に家族で日本を訪れ、会議参加者以外の同行者が日本国内を観光できるような環境づくりの必要性を指摘。医療観光など「しばらく時間をかけて滞在することができる日本に変えていくことも大切」と話した。

 さらに、今までは富士山や能登半島、北海道の十勝など、観光地を点で捉えがちだが「(外国人を)迎える側として、線として、面として捉えて受け入れるような形を取ることが大切」との考えを示した。こうした課題に対し、来年以降どのように取り組むべきか、観光庁で検討していくという。

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