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大手旅行会社の年末年始、ほぼ好調-仕入強化、キャンセル待ち対策も

  • 2013年11月7日

年末年始の需要増に期待がかかる(写真は10月末の成田空港) 2013年、14年の年末年始は、9連休という日並びのよさから海外旅行者の増加が期待されており、旅行会社各社は旅行商品の早期発売など対策をおこなってきた。大手旅行会社数社のカウンターをのぞいてみても、長距離方面を中心に予約が好調の様子で、方面によってはキャンセル待ちも数多く発生している。今回、本誌では大手旅行会社に年末年始の動向についてアンケート調査を実施。回答があった8社の状況と今後の戦略についてまとめた。

 

回答会社(年末年始期間)

ジェイティービー(JTB)(12月23日~1月3日)、阪急交通社(12月21日~1月4日)、近畿日本ツーリスト個人(KNT個人)(12月25日~1月5日)、クラブツーリズム(12月21日~1月7日)、日本旅行(12月25日~1月3日)、ジャルパック(12月27日~1月3日)、ANAセールス(12月20日~1月5日)、楽天トラベル(12月28日~1月5日)

取扱人数は増加傾向、長距離方面が好調

 大手旅行会社各社の2013年、14年の年末年始の海外パッケージツアーの予約扱人数は、ほとんどの会社で前年を上回る結果となった。今回は9連休と日並びがよいことから、欧州など長距離の旅行が増加。近距離アジアも順調だ。

 JTBの予約人数は前年比5%増で、欧州やハワイなどの中長距離方面が好調。東南アジアや台湾も順調だという。阪急交通社やクラブツーリズムにも同様の傾向が見られ、予約人数は阪急交通社が27%増、クラブツーリズムは10%増とそれぞれ2桁増となった。ANAセールスも28%増で、欧州などロング方面がコースを増やしたこともあり好調に推移。欧州は44%増と増加した。日本旅行は3%増で、欧州や南アジアに加え、ミクロネシアが好調だった。

 一方、ジャルパックとKNT個人は前年を下回る結果となった。ジャルパックは3%減と減少。傾向は他社と変わらず欧米やハワイなどの長距離方面が好調で、欧州は19%増と増加したという。KNT個人は15%減。方面により明暗がわかれ、ミクロネシアの年末チャーターは好調に推移している。

 また、楽天トラベルの海外宿泊予約でも予約人数は88.8%増と大きく増加。方面別では近距離のアジア圏が上位を占めており、1位は香港、2位はタイ、3位はシンガポール、4位は台湾となったほか、5位に長距離方面のアメリカがランクインした。