itt TOKYO2024

バニラ・エア、就航は12月20日-運賃決定、制服などデザインも

  • 2013年9月30日

制服と機体デザイン。中央はJW代表取締役社長の石井知祥氏 エアアジア・ジャパン(JW)は9月30日、全日空(NH)の100%子会社「バニラ・エア」として再出発した後の初便就航日を12月20日と発表した。2014年3月29日までの冬スケジュール期間中、成田空港を拠点として国際線、国内線に2路線ずつ展開する。

 路線は台北と仁川、那覇、新千歳。まずは那覇線を1日1便で開設し、機材の増加に合わせて段階的に就航。最終的には、各路線を1日あたり最大で4便に増便する。2014年夏スケジュール以降の路線展開は未定だが、今回就航を決めた4路線はレジャー需要が強く市場規模も大きいことが決定の理由となったといい、今後の路線展開でも同様の判断基準を適用するものと見られる。

 また、当初から就航に意欲を示しているグアムやサイパンなどミクロネシア線については、洋上飛行に関する資格の取得などに時間を要するため就航は先になるが、準備は進めていくという。

 航空券の販売は11月1日正午を予定。運賃は、通年設定の「コミコミバニラ(コミコミ)」と「シンプルバニラ(シンプル)」、キャンペーン運賃「わくわくバニラ」を設定した。通年設定運賃の特徴は、レジャーに特化した航空会社として他社と差別化するため、運賃には20キログラムまでの荷物の手荷物預かりを無料としたこと。また、家族客などの取り込みをねらい、4名以上のグループに対して割引もおこなう。

 コミコミとシンプルの差は、予約変更時の手数料がコミコミの場合は500円であるのに対し、シンプルは2000円。払い戻しも、シンプルでは認めないがコミコミでは3000円の手数料で受け付け、さらに座席指定もコミコミは無料、シンプルは300円からとした。運賃の水準は、シンプルの場合、台北が片道1万円から、ソウルが8000円から、那覇が7500円から、新千歳線が5500円から。コミコミはシンプルの2500円増しだ。

 なお、9月30日には客室乗務員、ゲストサービス担当者の制服と機体のデザインも公表。いずれもコーポレートカラーの黄色と青を採用し、「シンプルで洗練された印象」を重視したという。