itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

エア・カレドニア、成田増便5年以内に-時刻変更で関空発成田着ツアーも

  • 2013年8月6日

SB代表取締役社長のディディエール・タペロ氏 エア・カレドニア・インターナショナル(SB)の代表取締役社長に1月に就任したディディエール・タペロ氏は、8月6日に旅行業界誌の取材に応え、今後5年間のうちに成田/ヌメア線を増便したいと意欲を語った。現在同路線は週4便で運航しているが、将来的にはデイリー化したい考え。そのためには日本市場の需要拡大が必須とし、日本人の需要喚起をはかり、プロモーションを強化するとともに、スケジュールを変更し利便性の向上をはかる方針だ。

 SBによると、1998年の日本人渡航者数は3万5000人だったが、2011年は1万8000人、12年には1万7000人まで減少。タペロ氏は東南アジアのビーチリゾートや南太平洋、ハワイなど他のデスティネーションとの競争が激化したことや、日本経済の低迷、日本市場に対しニューカレドニアのホスピタリティの高さ、食や自然の魅力などを十分に訴求できていなかったことなどが減少の要因と振り返った。

 日本路線の12年の平均ロードファクターは70%。タペロ氏はこれを「88%から90%まで伸ばしたい」考えだ。現在日本市場に対しては座席の30%を確保しており、需要が増えれば割当座席の拡張や、増便をおこなっていく計画という。

 今後は日本市場で需要拡大をはかり、ニューカレドニア観光局や現地サプライヤーと一体で、ニューカレドニアの新しいプロダクトをアピールすると共に、既存のメインターゲットであるハネムーナーやOL層以外にもプロモーションをおこなっていく。例えば2014年3月にはシェラトン・ニューカレドニアデヴァリゾート&スパが開業。周辺にはスポーツ施設などもオープンするとし、こうした新しい情報を日本人にアピールしていく。また、ターゲットとしてシニア層や学生や団体、ダイバーなど、ニューカレドニアにとって「ニッチな市場の拡大をめざしたい」とした。

 また、13年の下期スケジュールから、成田、関空/ヌメア線のスケジュールを変更。10月27日から成田線を火、木、土、日曜日、関空線を月、金曜日の運航に変更する。関空線は12月11日から2014年2月12日限定で水曜日も運航する。

 さらに、成田線は成田発を夜から昼に、成田着を夜から朝に変更。これにより、行きは関空発、帰りは成田着で関空に同日乗継、といった組み合わせも可能になることから、旅行商品の多様化が見込めるとした。加えて、SBのパートナーであるエールフランス航空(AF)/KLMオランダ航空(KL)やフィンエアー(AY)との乗継利便性も高まることから、ヨーロッパ/成田/ヌメアの需要増も期待できるという。

 なお、ニューカレドニアはフランス領であるため、日本とフランスの航空当局間協議の対象となり、羽田への就航も可能ではある。羽田について、タペロ氏は「日本の旅行者にとって利便性は高い」としながらも、成田のヨーロッパへの接続利便性の高さを強調。SBの乗客の7割以上を占めるフランス人にとっての羽田は利便性が低いため、現状としては考えていないと述べた。

▽SB 日本/ヌメア線 運航スケジュール(10月27日~)
・成田/ヌメア線
SB801便 NRT 12時00分発/NOU 22時30分着(火、木、土、日)
SB800便 NOU 01時00分発/NRT 08時10分着(火、木、土、日)

・関空/ヌメア線
SB881便 KIX 12時15分発/NOU 23時00分着(月、金)
SB880便 NOU 01時00分発/KIX 08時10分着(月、金)
※12月11日~2014年2月12日は水曜日も運航