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全日空、三井住友と「ANA銀聯カード」発行-7月29日から

  • 2013年8月1日

 全日空(NH)は三井住友カードと提携し、三井住友カード発行のANAカード会員を対象とした、銀聯ブランドの提携カード「ANA 銀聯カード」を発行する。同社によると、銀聯ブランドの提携カードの発行は日本では初めて。7月29日に募集を開始した。

 銀聯ブランドのカードは2012年12月末現在、中国国内で約35億枚発行されており、中国全土約480万店の加盟店で利用することができる。中国国内では他の国際ブランドと提携する加盟店が銀聯加盟店と比較して少ない。NHと三井住友カードは、ANAカードにANA銀聯カードを加えることで、キャッシュレスでの利用範囲拡大をめざす。

 加えて、中国のみならずアジア圏でもカード利用のニーズが高いことから、アジア圏への旅行や出張の多い利用者の利便性向上につなげる考え。さらに、中国銀聯との連携を強化し、中国銀聯が提携する金融機関や中国の旅行会社などを通じ、在日中国人などに対するプロモーションも実施。アジア地域の旅客需要の取り込みをはかっていく。

 同カードの発行対象はVisa、MasterCardのANAカード会員。三井住友銀聯カードに比べてANAマイル交換率を優遇し、利用金額に応じて貯まるポイントサービス「ワールドプレゼント」のポイントを、1ポイントあたり三井住友銀聯カードよりも2マイル多い5マイルに交換することを可能とした。発行手数料は、本会員が2100円、家族会員が525円。5年ごとの更新時は本会員が1050円、家族会員が525円とした。年会費は永年無料だ。

 なお、NHと三井住友カードではANA銀聯カードの発行を記念し、キャンペーンを実施。2013年10月末までにカードを発行した全員にANAスカイコインを500円分提供する。また、11月までの日本国内以外でのカード利用で、ワールドプレゼントを10倍付与。2014年3月末までにカードを発行した顧客を対象に、カード発行手数料を無料にする。