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13年上半期の出国者数は7.9%減、観光庁、ツーウェイ促進-訪日は22.8%増

  • 2013年7月24日

 日本政府観光局(JNTO)が取りまとめた2013年上期(1月~6月)の日本人出国者数累計は、前年比7.9%減の825万6000人となった。6月単月では11.9%減の130万6000人となり、4月以来3ヶ月連続の2ケタ減となった。

 観光庁長官の井手憲文氏は7月24日の定例会見で、アウトバウンドは「あまり好調ではない」とコメント。訪日促進だけではなく双方向の交流が必要との考えで、「ツーウェイツーリズムについて問題意識をもっている。個別に大事なマーケットについては手当てをしていかなければならない」と述べた。

 すでに韓国とは昨年から2013年の交流人口700万人の目標のもと、今年を「日韓地方観光交流元年」と位置づけ、双方向の交流促進の取り組みを進めているところ。これに加え、6月7日には観光庁、日本政府観光局(JNTO)、フランス観光開発機構(ATF)で観光協力に関する共同声明に調印している。

 さらに、6月28日に開催した、国土交通省、観光庁らと東南アジア4ヶ国との意見交換会では、日本側から双方の交流活発化のため2国間会議の実施を提案しており、マレーシアに対し、ワーキンググループの設置について現在提案中だ。また、ベトナムについても10月にベトナムで会議を実施する予定。今後はアセアン諸国や韓国を中心に、ツーウェイツーリズムの促進をおこなっていくという。


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