スクート、14年にB787、日本新路線も-取消料を約款に対応へ

  • 2013年6月27日

TZ日本・韓国支社長の坪川成樹氏 スクート(TZ)は、2014年10月から2年に渡り、新たにボーイングB787-8型機10機とB787-9型機10機を順次導入する計画だ。787-8は300席強、787-9は350席強となる予定。10月から2ヶ月に1機の割合で受領する見込みだ。TZ日本・韓国支社長の坪川成樹氏はこのほど実施したセミナーで、導入する機材を活用した日本での新路線の開設計画を説明。「日本の第2、第3の都市にサービスしたい」と就航に意欲を示した。

 新たな就航都市については明言は避けたが、「北海道から沖縄を除く福岡まで」検討。787の初便について、就航先都市リストのトップ3内に日本の都市が入っているとした。なお、新機材での新規路線の運航開始は14年11月になる見込みだ。

 日本路線では関東地区でのダブルデイリー化も検討していく。現在TZでは12年10月から成田/台湾/シンガポール線を運航中だが、羽田線の就航も視野に入っているという。羽田の昼間時間帯利用については、12年に開催された航空当局間協議で、日本、シンガポールの各国1日2便ずつまで運航可能となっている。坪川氏は「羽田枠についてはシンガポール航空(SQ)グループの1社として、内部で話し合いを開始しているところ」としながらも「できればTZで就航したい」と意欲を示した。

 さらに、現在台北経由で運航中の成田/台北/シンガポール線についても、直行便化したい考え。ただし、成田/台北間の業績がよいことから、成田/台北線を残す可能性もあるとし、現在詳細を検討中とした。6月現在、日本路線のロードファクターは8割。坪川氏は就航当初は「多い時はインバウンドが7割を占めた」が、現在は日本発のアウトバウンドが5割まで拡大。台北需要は高いが、シンガポール需要も伸び率が高いと説明した。

 また、路線展開として北アジア地区でのインターライン・パートナーの充実をはかっていく。現在TZではSQ、シルクエアー(MI)、タイガーエアウェイズ(TR)、マンダラ航空(RI)と経47都市でインターライン契約を実施しており、今後も拡大していく考え。北アジアの航空会社を中心に、フルサービスキャリア(FSC)やLCCに話をしているところだという。

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