沖縄の第2種、サザンツーリスト破産、「サラダツアー」など運営

  • 2013年6月20日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、沖縄県の第2種旅行会社「サザンツーリスト」が6月4日、那覇地裁から破産開始決定を受けた。申請代理人は照屋兼一法律事務所の照屋兼一弁護士で、破産管財人には開法律事務所の宮里猛弁護士が選任された。負債総額は4億2000万円という。

 サザンツーリストは2001年設立で、「サラダツアー」のブランドを用いて国内ツアーや航空券の販売、損害保険代理業、不動産賃貸業を展開。2003年に東京、2005年に大阪、2007年に名古屋、2009年に北海道と営業所を増やし、2009年12月には高速バスを柱としたバス事業部も新設。インターネットでの取引も積極的におこない、ピークの2011年10月期では40億691万円の取扱高を計上していた。また、2007年3月にはスカイホールディングスを設立し、サザンツーリストとレンタカー会社を傘下に置いた。

 しかし、本社ビルを含む不動産購入による資産固定化などを原因とした資金繰りの悪化と、ハーヴェストホールディングスの高速バス事故による風評被害でバス部門の需要が減少。2012年10月期の取扱高は33億4016万円、収益は40万円となっていた。

 サザンツーリストは全国旅行業協会(ANTA)に加盟しているが、ANTA本部事務局、沖縄県支部ともに6月20日現在、詳細な情報は入っていないという。ただし、沖縄県支部では約1ヶ月前と約1週間前に1件ずつ、1万円から2万円程度の弁済業務保証金制度の認証申出があったという。